MLB メジャーリーグ物語

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今季、大ブレイクしたルーキー① ランディ・アロサレーナ(レイズ)

今季、大ブレイクしたルーキー①

 

ランディ・アロサレーナ(レイズ)

 

 

ポストシーズンですい星のごとく現れたルーキー

 

PS新人記録の7本塁打

 

今季、印象を残したルーキー(資格のある)選手たちを紹介しているシリーズ。タイトルを「今季、大ブレイクしたルーキー」と変更して新たにスタート。その第1弾は、話題沸騰、ポストシーズンで打ちまくっているレイズのルーキーにスポットを当てたい。

 

アロサレーナ(実況を聞いているとアロザレーナと発音しているが...)はキューバ出身の25歳の外野手。2016年8月、インターナショナル・フリーエージェントセントルイス・カージナルスと125万ドルで契約。

 

レイズへは今年の1月にマシュー・リベラトーレとドラフト下位指名権とのトレードで、ホセ・マルティネスとドラフト上位指名権と共に移籍した。

 

彼が、一躍有名になったのは、今季のポストシーズンだろう。ポストシーズンはスタメンで起用され、ブルージェイズとのワイルドカードゲーム第2戦では3安打を記録。ヤンキースとの地区シリーズ(ALDS)では打率.421第1戦から3試合連続本塁打をマークした。

 

 

ポストシーズンのここまでのスタッツ

 

ワイルドカードゲーム

打率.500、2試合、8打数4安打、二塁打2、三塁打1、四球1、出塁率.556、OPS1.556

 

▼ディビジョンシリーズ 

打率.421、5試合、19打数8安打、本塁打3、打点3、四球1、出塁率.476、OPS1.371

 

リーグチャンピオンシップ 

打率.333、6試合、24打数8安打、本塁打3、打点4、四球2、出塁率.385、OPS1.135

 

 

ポストシーズンではチャンピオンシップの6試合を終了した時点で51打数、13安打、6本塁打、13打点、打率.364、OPS1.208と打ちまくり、チームの勝利に貢献した。

 

その勢いはアストロズとのリーグチャンピオンシップ第7戦まで続き、初回に先制のPS第7号本塁打をマーク。

 

2008年のエバン・ロンゴリア(当時レイズ・現ジャイアンツ)の6本塁打を上回り、ポストシーズンの新人新記録を樹立した。これは同時にレイズの球団記録でもあるらしい。

 

 

記録を塗り替える可能性も

 

MLB公式サイトによれば、メジャー全体のポストシーズン本塁打記録は、2002年のバリー・ボンズ(当時ジャイアンツ)、2004年のカルロス・ベルトラン(当時アストロズ)、2011年のネルソン・クルーズ(当時レンジャーズ・現ツインズ)がマークした8本塁打

 

このままレイズがワールドシリーズ進出を決めればアロサレーナが記録を塗り替える可能性も出てきたので、注目したい。

 

なお、アストロズとのALCS第7戦は、8回表のアストロズの攻撃が終了した時点で4対0でレイズがリードしている。

 

【追記】

 

アロサレーナは、シリーズ全体で打率.321(28打数9安打)、4本塁打、6打点、OPS1.152の好成績をマークしALCSのMVPに輝いた。(新人野手の受賞は史上初)