春のロックアウトでシーズン開幕が遅れた影響もあってポストシーズンの日程が大幅にずれ込んでいるメジャーリーグだが、ようやくワールドシリーズ進出の2チームが決まった。
ALCS ア・リーグ チャンピオンシップ
アメリカンリーグ・チャンピオンシップ(ALCS)は、アストロズがヤンキースを4連勝で下して2年連続のワールドシリーズ進出を決めた。ヤンキースは2017年、19年のリベンジはならなかった。
The 2022 World Series is officially set. 🏆 #Postseason pic.twitter.com/8t6134r6Jd
— FOX Sports: MLB (@MLBONFOX) October 24, 2022
ALCS総括
アストロズに歯が立たないヤンキース
シリーズを通してみるとヤンキースは自慢の打線がアストロズ相手に不発に終わった。
ヤンキースではハリソン・ベイダー外野手が15打数8安打2本塁打と活躍したぐらいだった。
夏のトレードでカージナルスから加入したベイダーは、おそらくアストロズのデータ不足で分析できなったのかもしれない。その証拠に2冠王のアーロン・ジャッジ外野手は分析されまくって16打数1安打と抑え込まれた。
ジャッジはこのポストシーズンをとおして36打数5安打の打率.139、本塁打2、OPS.490で大不振だった。2017年のALCSでは同じアストロズ相手にGAME4で逆転の一発を放ち7試合で3本塁打していたので期待したが大したことはなかった。
MVP投票でジャッジに入れた記者たちはさぞがっかりしているだろう。ヤンキースは2019年以来3年ぶりのリベンジを狙ったが、またしても苦汁をなめさせられた。
ヤンキース対アストロズは、過去5回ポストシーズンで対戦しているがアストロズが5回とも勝っている。
アストロズは第1シードの貫禄
アストロズは、随所で試合好者ぶりを発揮。しっかり分析したデータを選手たちが理解して戦略的にプレーしているところが強さの秘密だろう。
1番ホセ・アルトゥーベ二塁手はALCSで16打数3安打の不振だったが、グリエル、ペーニャ、ブレグマンらが彼の不振をカバーした
とくに新人ジェレミー・ペーニャ遊撃手は17打数6安打(本塁打2、二塁打2)と活躍。ポストシーズンでは7試合で33打数10安打、打率.303、本塁打3、OPS.991と活躍。ALCSのMVPに輝いた。
アストロズはカルロス・コレアと契約延長しないで良かった。
ベイカー監督WS初制覇なるか!
アストロズの73歳ダスティ・ベイカー監督は監督として異なる5球団を地区優勝に導いているが、ワールドシリーズ(WS)制覇はまだない。
今回は3度目の挑戦。これまでポストシーズンでは140試合で指揮を執っている。三度目の正直でWS制覇成るかに注目したい。
Dusty Baker has appeared in 140 #Postseason games as a player, coach and manager over his career.
— MLB Network (@MLBNetwork) October 26, 2022
The Phillies franchise as a whole? Just 114 Postseason games. 😳 pic.twitter.com/AjjNvjraYW
なお、アメリカン・リーグ王者のアストロズとナショナル・リーグ王者のフィリーズが対戦するワールドシリーズは10月28日(日本時間29日)より始まる。