春のロックアウトでシーズン開幕が遅れた影響もあってポストシーズンの日程が大幅にずれ込んでいるメジャーリーグだが、ようやくワールドシリーズ進出の2チームが決まった。今回はNLCSを紹介したい。
NLCS ナ・リーグ チャンピオンシップ
フィリーたちも大歓喜!
ナショナルリーグ・チャンピオンシップ(NLCS)は第6シードのフィリーズが第5シードのパドレスを3勝1敗で下して13年ぶりのワールドシリーズ進出を決めた。
デーブ・ドンブロウスキー球団社長が大金をはたいて集めた選手たちがようやく結果を出した。
The 2022 World Series is officially set. 🏆 #Postseason pic.twitter.com/8t6134r6Jd
— FOX Sports: MLB (@MLBONFOX) October 24, 2022
NLCS総括
フィリーズが第6シードからWS進出
フィリーズがパドレスを破り、2009年以来13年ぶり、球団史上8度目のワールドシリーズ進出を決めた。シリーズMVPにはブライス・ハーパー外野手が輝いた。
ハーパーはGAME5で1点ビハインドの8回裏に逆転2ランを放ち、全5試合で打率.400(20打数8安打)、二塁打3、本塁打2、打点5、OPS1.250というチーム最高給の選手がコスパに見合う活躍をした。ここ一番で持ってる男は違う。
マーシュが新天地でWS出場?
まだWSのロースターは発表されていないが、エンゼルスから夏にトレード移籍したブランドン・マーシュ外野手は新天地の移籍1年目で大舞台に出場できる幸運を引き当てた感じだ。
大谷翔平もうらやましいだろう。こういうのを見れば移籍も悪くないと思うかもしれない。
MLBでは今季からワイルドカード枠が2枠から3枠に増えたが、リーグ優勝決定戦で、第5シード対第6シードのマッチアップというカードが実現し、その効果が分かりやすい形で現れた。
ダルビッシュ好投
パドレスはダルビッシュ有がエースらしい働きでこの大一番でも6回2失点とゲームをつくった。
ちょっと甘いかもしれないが、ドジャース時代のポストシーズンは4試合で防御率6.14だったので、それからすると今回は4試合で防御率2.88は好投したと評価したい。
できれば無失点のピッチングに期待したが、ワイルドカードのメッツ戦は7回1失点、ドジャース戦でも本塁打を3本浴びたものの踏ん張った。
パドレスは若いチームというイメージだが、ダルビッシュにはプロとして幾多の修羅場を経験してきた強い精神力を感じた。
ダルビッシュはポストシーズン通算では防御率4.19だが、今季は2.88でドジャース時代やカブスでの経験が生きたのかもしれない。
パドレスをここまで導いた功績をパドレスファンは感じているのに違いない。来季以降の契約延長に期待したい。
なお、アメリカン・リーグ王者のアストロズとナショナル・リーグ王者のフィリーズが対戦するワールドシリーズは10月28日(日本時間29日)より始まる。