MLB メジャーリーグ物語

海を渡ってMLBで活躍する日本人メジャーリーガーたち

ダルビッシュ有の快投とドジャースの先発陣の脆弱性

 

ドジャース(第1シード)対パドレス(第4シード)のナ・リーグのディビジョン・シリーズ(DS)は7日、ドジャースのホームで開催されGAME1で敗れたパドレスが勝利して1勝1敗のタイに戻した。パドレスダルビッシュ有が7イニング1失点の快投を演じている。

 

 

MLB2024 NLDS

 

 



同地区ライバルが激突したDSのGAME1は先発の山本由伸が本来の力を発揮できず早々と降板。

 

GAME2も先発のジャック・フラハティは初回から失点し6回途中4失点と、ポストシーズンを勝ち抜くための主力先発の2人は安定感を欠き、戦前の予想とおりドジャース先発ローテーションの脆弱性が露呈した2試合になった。

 

一方のパドレスは、先発したダルビッシュ有が多彩な変化球とバックの好守で7イニング1失点の好投と、10得点した打撃陣の破壊力で大勝。

 

ダルビッシュは7イニング82球、被安打3、与四球2、奪三振3、失点1の好投でポストシーズン5勝目を飾った。

 

これでドジャースとのDSを1勝1敗としたが、2年前のNLDSと状況が同じになった。

 

2022年のNLDSもドジャースが先勝したが、GAME2をダルビッシュで勝つと潮目が変わりGAME3とGAME4をパドレスがホームで連勝して3戦先勝でワイルドカードからリーグ・チャンピオンシップ・シリーズ(NLCS)へ上り詰めた。

 

ドジャースは同じ轍は踏みたくないはずだ。しかし、2年前よりは投手陣の状況が悪い。あの時のクレイトン・カーショウ、ボビー・ミラー、トニー・ゴンソリンよりも今回は成績、実績も迫力も無い気がする。

 

6回2失点とは言わない。5回でも4回でもいい、せめて先制点を与えないのが短期決戦での先発投手の最低限のノルマだろう。山本もフラハティもそのノルマすらクリアできていない。

 

パドレスドジャース投手陣に6本塁打を浴びせる一発攻勢で10対2と大勝した。GAME3はパドレスの本拠地ペトコパークで日本時間9日から始まるが、先発予想はドジャースが今季1勝(防御率5.38)のウォーカー・ビューラーとパドレスが13勝(防御率2.95)のマイケル・キング。

 

ドジャースはチャンスに強いクラッチヒッター、フレディ・フリーマンが6回の守備からベンチに退き途中交代。次の試合に欠場すれば攻守ともに大きく戦力ダウンする。

 

ドジャースが不利な状況は続くが、2年前のDSと違うところは、今季のドジャースには大谷翔平がいることだ。大谷が何かを変えてくれるはずだ。GAME5まで長引けば山本の登板も考えられ、そうなれば山本のリベンジも期待できる。

 

パドレスダルビッシュ有松井裕樹、カイル・ヒガシオカなど日本選手や日系選手がいるので応援したいチームであることは間違いないのだが、大谷翔平ポストシーズンでのチャレンジをもう少し見ていたいので、DSの3試合目以降に期待したい。