マリナーズは8日(日本時間9日)、敵地でのブルージェイズとのワイルドカード(WC)第2戦で7点ビハインドをひっくり返す大逆転勝利を演じた。
MLB2022 ワイルドカード
これまでのWCは一発勝負だったが今季から3回戦制に変わり、先に2勝したマリナーズがディビジョン(地区)シリーズ(DS)の切符を手にした。マリナーズのDS進出は21年ぶり。
試合展開は、マリナーズの先発ロビー・レイがテオスカー・ヘルナンデスに連続本塁打を献上するなど3回4失点と炎上。
2回にヘルナンデスに先制2ランを許すと、4イニング続けての失点で5回終了時点では1対8と7点差の敗戦ムードが漂う展開。
しかし、この流れを変えたのは6回のカルロス・サンタナの追撃3ラン。この回は計4得点で3点差に迫った。
そして8回、J.P.クロフォードの走者一掃となる3点タイムリー二塁打などで一挙に4点を奪って試合を振り出しに戻した。
こうなると試合のモメンタムは一気にマリナーズへ。そして迎えた9回、アダム・フレイジャーのタイムリー二塁打でついに勝ち越した。
COMEBACK COMPLETE The @Mariners come back from one of the largest deficits in #postseason history and are into the ALDS! pic.twitter.com/EHBdEr1IBx
— MLB (@MLB) October 9, 2022
マリナーズがプレーオフに進出するのは、イチローが加入した2001年以来。その年は地区シリーズでインディアンズ(現ガーディアンズ)に勝利したが、リーグチャンピオンシップ(ALCS)でヤンキースに敗れている。
このALCSはNHKのBSで見ていたが、クローザーの「大魔神」佐々木主浩(この年45セーブ)が第4戦で広島カープから帰国してブレイクしたアルフォンソ・ソリアーノから逆転サヨナラ3ランを浴びたのを今でも覚えている。
2001年マリナーズはALDSでインディアンズに勝ってALCSに進みヤンキースと対戦。ここでマリナーズは敗退。
— カプチーノ (@akasatana616) October 9, 2022
これは第4戦の大魔神佐々木からソリアーノが打った逆転サヨナラ2ラン。 pic.twitter.com/WxjSEh1NJn
マリナーズは116勝の歴史的なシーズンだっただけに残念だった。あれから21年、マリナーズがついにポストシーズンに戻ってきた。
次はDSでアストロズと対戦。それに勝ってヤンキースもガーディアンズを破ってDSを勝ち上がってくれば21年ぶりのリベンジマッチが実現する。
ALDSは現地11日(日本時間12日)よりアストロズ対マリナーズがアストロズのホーム、ミニッツメイド・パークで開催。
ヤンキースはガーディンアンズと同日にヤンキースタジアムでALDSを戦う。
いずれも5回戦制で先に3勝したほうがアメリカンリーグ・チャンピオンシップ(ALCS)に進出する。