日本人選手として唯一ポストシーズン進出が決まっていたレッドソックスの澤村拓一投手が、15日(日本時間16日)に開幕したアストロズとのア・リーグ優勝決定シリーズ(ALCS)のロースター26人に入った。
レッドソックス 澤村拓一 ALCSで初登録
レッドソックスは、これまでヤンキースとのワイルドカードゲーム(WC)、レイズとのア・リーグ地区シリーズ(ALDS)を勝ち抜いてALCSにコマを進めてきた。
澤村拓一はタクシー・スクワッド(予備登録選手:最大9名)状態から、初めての登録で、これによりレッドソックスはオースティン・デービスとマット・バーンズをロースターから外し、澤村とダーウィンゾン・ヘルナンデスを新たに登録している。
澤村は今季、55試合に登板して53イニングを投げ、5勝1敗、10ホールド、防御率3.06、61奪三振をマーク。メジャー1年目のポストシーズン出場となれば、日本人選手としては昨季の秋山翔吾(レッズ)以来となる。
「サイン盗み」スキャンダルのコーラ監督が古巣と対戦
ア・リーグは日本時間10月16日からワールドシリーズ進出をかけたALCSがスタート。ホワイトソックスを3勝1敗で破った2017年王者のアストロズとワイルドカードから勝ち上がってきた2018年王者のレッドソックスが激突する。
個人的な興味はアストロズ時代にベンチコーチだった現レッドソックス監督のアレックス・コーラが対戦することだ。
アレックス・コーラは2018年、監督就任1年目にしてレッドソックスをワールドシリーズ優勝へ導いた。
しかし、2017~18年のアストロズの「サイン盗み」スキャンダルで、当時コーチとして主導的な役割を果たしたことがMLBの調査で明らかになり、処分が発表される前の2020年1月14日に監督職を解任された。
その後、1年間の職務停止処分を受けた後、レッドソックス監督に復帰。昨年の短縮シーズンで最下位だったチームを率いてポストシーズン進出に導いた。
古巣アストロズとの対戦を前に日刊スポーツではコーラ監督へのプレスインタビューを掲載。同監督は「正直、良いタイミングでチームが波に乗ってきたと思う。ここまでの道のりは問題ではない。重要なのはこれからどう戦うかであり、われわれはその準備ができている」と自信を示した。
レッドソックスは第3戦でアストロズをホームに迎える。その際に観客が見せる反応について問われると、アストロズがやじを飛ばされたら居心地悪く感じるだろうとし、責任の一端はサイン盗みに関与した自身にあるとコメント。
「過ちを犯したことを申し訳なく思う。私はその責任を感じながら生きている。(アストロズの)彼らがブーイングを受ける時に私もその場にいることを思うと気まずさを感じる。私も不正に関与した1人だからだ」と話した。
▽Information source
https://www.nikkansports.com/baseball/mlb/news/202110150000396.html