大谷翔平の活躍はインパクトがあったが、その他の日本人メジャーリーガーの活躍も紹介したい。
MLB 移籍/契約情報
まだまだポストシーズンは続いているが、リーグ・チャンピオンシップを戦っている4球団以外は、水面下で来季に向かってのチーム編成が始まっている。
メジャーリーグでは、ワールドシリーズ終了後5日以内に、選手と球団がオプション契約を選択するか、それとも破棄するかを決めなければならないという規定がある。
菊池雄星の場合は、代理人がスコット・ボラス氏。2019年1月2日にマリナーズと4年間の正式契約。3年4300万ドルが基本で3年目終了時に選手側と球団側のそれぞれに契約オプションがあるという設定だ。
球団側の選択権は来季から2025年終了時まで4年6600万ドルで、マリナーズがこの球団オプションを破棄した場合は、菊池は1年1300万ドルのオプションを選択できるプレーヤーズ・オプションが付いた契約。
MLB公式サイトのトーマス・ハリガン記者の予想では、球団側がオプションを破棄した上で、菊池側が(年俸ダウンになるが)1年1300万ドルを選択するという予想だ。
菊池はメジャー3年目の今季、開幕からの15先発で6勝3敗、防御率3.18と好投。夏のオールスター・ゲームに選出を果された。
後半は、疲れたのか、14先発で1勝6敗、防御率6.22と前半の好投は影を潜めた。前半はエース格。後半は戦力外といったイメージだった。
年間トータルでは、29試合で157イニングで、規定投球回数はクリアしたかった。7勝9敗、防御率4.41、FIP4.61、奪三振163、K/9(9イニング換算の奪三振数)は9.3で奪三振率24.5%、9イニング換算の与四球数は3.6で与四球率は9.3%。
球威がアップした結果、奪三振率は3年間平均の20.6%より向上したが、与四球率は8.4%から悪化。それでも昨年の10.3%よりは改善している。
■来季も期待できそうな菊池雄星
今季は1700万ドルの年俸。結論から言うと後半の失速が残念で、bWARも1.7だから、やや物足りない数字だった。
ただ、来季もマリナーズのマウンドに立てる権利はあるので、来季は3点台前半の防御率、FIPをマークして勝負どころの夏場にも好結果を出したい。
菊池は来季31歳。3年間の経験をもとに飛躍してくれると期待している。
This chart shows how much 2021 Yusei Kikuchi's effectiveness relied on his velocity. His increased fastball velo was a huge part of his improvements after 2019, but the wear and tear of the long season caused it to dip, along with his performance. pic.twitter.com/8TRR1jy8QR
— Kyle Kishimoto (@kylemoto10) October 17, 2021