MLB メジャーリーグ物語

海を渡ってMLBで活躍する日本人メジャーリーガーたち

菊池雄星はメジャーで通用しない!?残り10試合でストロングフィニッシュを!

 

今季から、ポスティングシステムを利用して渡米。下位低迷とはいえメジャーリーグ所属球団で先発ローテーションの一角を担う菊池雄星。今日は、オールドメディアでははっきりと書けないことを記事にしたい。

 

MLB2019

 

 

テーマは「菊池はメジャーで通用するのか?」

 

ここまでは通用していない。rWAR0.0,(fWARも同じ)、23試合118イニング、防御率5.49、FIP5.95、WHIP1.483。奪三振率6.4。本塁打の被打率2.1。

 

どの数値を見ても先発5番手クラスのパフォーマンスでしかない。費用対効果を考えると物足りない。メジャーはシビアな世界だ。

 

甘口のメディアで擁護は何とでもするかもしれないが、ファクトを直視してほしい。

 

菊池の1年目は課題が残る。おそらく30試合以上は登板できそうなので、その部分は評価できる、200イニングは達成できるか微妙だが、200近く投げると、イニングイーターとしての存在感はあるかもしれない。

 

ただ、仮にこのままで今季が終了して、来季の前半もこのペースで終わると、GMが動かすことの好きなジェリー・ディポトなので、ゴソゴソとカバンの中を漁って、パソコンをたたいて誰かとパッケージでトレード要員にされてしまうこともある。

 

左腕のリリーバーとしてなら生きていけるかもしれない。

 

ルーキーとして大谷翔平エンゼルスと結んだ契約金は231万5000ドル(約2億6000万円)、年俸はメジャー最低年俸の54万5000ドル(約6100万円)だった。

 

その程度の契約なら球団側は仕方がないと諦めがつくだろう。

 

菊池の場合は、複雑な契約だったが7年最大で126億円とも報道された。3年4300万ドル(約45億5800万円)が最低保証で年平均約1400万ドル(約14億8400万円)。

 

契約は複雑だったが、3年終了後、菊池側に契約解除(オプトアウト)の権利が与えられ、球団にも4年6600万ドル(約69億9600万円)のオプション(契約選択権)が与えられている。

 

球団側がリスクを軽減したミューチュアル・オプションだったと考えられる。

 

さらに菊池には、選手側のオプション1年1300万ドル(約13億7800万円)も与えられており、これによって菊池には少なくとも4年5600万ドル(約59億3600万円)が保証されることになる。

 

菊池の顔も立てたわけだ。エース級なら平気で1年20億から25億は契約できるメジャーの世界だから。菊池の成績次第では(球団からすれば)安い買い物だった。

 

最低でも2年間の数字を見てあげなければフェアではない気もするが、ここまでのファクトだけを見れば、マリナーズが契約更新するとは考えにくい。

 

今季、もう少し活路を見出して、残り10試合ほどの登板機会でストロングフィニッシュして、来期の夏頃まで好調をキープしたい。そうでなければ「菊池は通用しない」と烙印を押され、後半には様々な噂がつぶやかれることだろう。

 

 

【日本人先発投手の1年目】

 

松坂大輔(2007)

32試合、15勝12敗、防御率4.40、奪三振201

 

黒田博樹(2008)

31試合、9勝10敗、防御率3.73、奪三振116

 

ダルビッシュ有(2012)

29試合、16勝9敗、防御率3.90、奪三振221

 

田中将大(2014)

20試合、13勝5敗、防御率2.77、奪三振141