MLB メジャーリーグ物語

海を渡ってMLBで活躍する日本人メジャーリーガーたち

今季インパクトを残したルーキー② イアン・アンダーソン(ブレーブス)

 

今季インパクトを残したルーキー② イアン・アンダーソン(ブレーブス

 

先発ローテの軸に成長

 

 

今季、印象を残したルーキー(資格のある)選手たちを紹介していきたい。その第2弾は、若手の台頭が著しいアトランタ・ブレーブスの先発右腕 イアン・アンダーソン。

 

2020年8月26日(日本館27日)のヤンキース戦でメジャーリーグ・デビュー。ヤンキースのエース右腕ゲリット・コールと投げ合って6回を被安打1、失点1、与四球2、奪三振6、被本塁打1で、記念すべきメジャー初勝利を飾った。

 

 

イアン・アンダーソン

 

 

22歳の右腕は、ブレーブスの2016年ドラフト1巡目(全体3位)指名選手。19年はAA級ミシシッピとAAA級グウィネット・ストライパーズに所属して、2チームで計26試合に先発登板。8勝7敗、防御率3.38、172奪三振を記録した。また、7月にはオールスター・フューチャーズゲームのナショナルリーグ選抜にも選出され、順調に階段を上がっている。

 

球団フロントからすれば期待のドライチさまだが、その経歴どおりデビュー戦では球界の大エース相手に5回終了までヤンキース打線をノーヒットに抑えるという華々しいデビューだった。

 

MLB.comのデータでは今季、28人の新人資格を持つ投手が先発登板してスタッツを残しているが、その中で防御率1.95はMLB全体2位。

 

故障しそうな投球フォームが気になるが、その大胆なフォームとは裏腹に球速は95マイル程度のフォーシームと鋭く変化するチェンジアップ、70マイル台のカーブが持ち球。WHIP1.08と制球も安定感があり、被打率.172で、被本塁打も1本だけというから頼もしい。

 

 

 

2020ポストシーズンワイルドカードGAME2でも先発してレッズ打線相手に6回を被安打2の無失点に封じ込んで地区シリーズ進出に貢献している。

 

マイク・ソローカやコール・ハメルズが故障離脱して崩壊しかけていた先発ローテーションの救世主として登場したイメージが強く、来季もローテを支える投手として編成の軸になることは間違いない。