MLB メジャーリーグ物語

海を渡ってMLBで活躍する日本人メジャーリーガーたち

今季インパクトを残したルーキー① ケブライアン・ヘイズ(パイレーツ)

ルーキー資格トップのOPS、アベレージ!守備も魅力

 

 

今季、印象を残したルーキー資格のある選手たちを紹介していきたい。

 

父も元メジャーリーガーというパイレーツのケブライアン・ヘイズ(Ke'Bryan Hayes)は、パイレーツ所属の三塁手。父親と同じホットコーナーを守る23歳だ。

 

 

 

2015年のMLBドラフトでパイレーツが1巡目追補(全体32位)で指名。今季9月1日(日本時間2日)にメジャー初昇格を果たし、デビュー戦のシカゴ・カブス戦では「7番・三塁手」で先発出場。6回裏にメジャー初安打となるタイムリ二塁打、8回裏にメジャー初本塁打を放つ活躍を見せた。

 

MLBプロスペクトランキングでチーム内2位、MLB全体でも同46位、他のBPでも55位、FG2019で20位という逸材だ。

 

今季は、24試合に出場。打率.376、本塁打5、二塁打7、三塁打2、出塁率.442、長打率.682、OPS1.124というハイアベレージを残した。三振数も20で三振率21.2%は、アーロン・ジャッジヤンキース)などのデビューイヤーと比べると驚くほど少ない。(ジャッジと比べるのは無理はあるが)

 

9月26日(日本時間27日)には5打数5安打の猛打賞をマーク。8月19日(同20日)から最終の27日までマルチを含む8試合連続安打と打ちまくった。

 

守備の評価が高く、たとえばヤンキースミゲール・アンドゥハーもルーキー資格のあった18年に149試合に出場して打率.297 本塁打27本、92打点、2盗塁、OPS.855の好成績を残したが、守備では三塁手として両リーグワーストのUZR-16.0、DRS-25という酷いものだった。セカンドへの悪送球でダブルプレイを逃すシーンをよく目にした。結局、こうした総合力で、新人王投票では大谷翔平に敗れ次点となった。

 

ヘイズの場合はファングラフスのデータでも「Throws」が60/60と高く強肩かつ正確だということだろう。DRS+4、UZR/150も+8.9と高数値をマークしている。

 

 

打撃成績は試行回数が少ないので、来期以降の推移をみないと正しい評価はできないが、守備力だけでもチームの戦力になることは間違いない。ただ、この三塁というポジションは内野手の中では「長打力」が要求される花のあるポジションなので、鋳物打球に角度が付きだすとノーラン・アレナドロッキーズ)のようなスーパースターになるかもしれない。

 

 

 

▽Information source

https://www.fangraphs.com/players/kebryan-hayes/18577/stats?position=3B