簡単にまとめると、短縮シーズンの年俸の扱いを巡り労使が対立しているメジャーリーグだが、昨日もお伝えしたとおりメジャーリーグ機構(MLB)は日本時間18日、メジャーリーグ選手会(MLBPA)に対して60試合制を提案し、それを受けて今度は同19日、MLBPAが70試合制で開催する対抗案を出した。
Major League Baseball Players Association Executive Director Tony Clark today released the following statement: pic.twitter.com/7chF9EafMO
— MLBPA Communications (@MLBPA_News) June 18, 2020
MLBPAのトニー・クラーク専務理事が、1日に2度の声明文を発表し、更なる試合数の増加を要求する姿勢を打ち出した。
1回目の声明では10試合アップの70試合制を提案。その1時間後には下記のような声明を付け加えて断固なる姿勢をアピールした。
Major League Baseball Players Association Executive Director Tony Clark today released the following statement: pic.twitter.com/MNAVfzx75C
— MLBPA Communications (@MLBPA_News) June 18, 2020
「アリゾナでロブ(マンフレッド・コミッショナー)と基本的な枠組みについて協議はしましたが、彼の提案には、試合数に関するものなど、まだ様々な問題があります。暫定的に合意したとみなすのは大きな間違いで、ロブ自身も試合数増などの対抗案があるなら、オーナー側に持ち帰ることを奨励しました。その再提案を今日提出したのです」としている。
昨日も書いたが、スプリングトレーニングの再スタートなど日程的な問題もあり80試合から100試合制のシーズンはなくなった。
両者のやり取りを見ていると、年俸の試合数に対する日割り100%補償は3月の合意どおり認められたが、その場合でも今季の残り試合数が少なく、仮にMLB案の60試合で計算して162試合の通常シーズンの37%、65試合で40%にしかならない。
1ドルでも年俸を多く受け取りたい選手側だが、このまま交渉が伸びるとオーナー側が意図する方向に近づき、日程的に不利になることだけは間違いない。
こうなった以上、 「7月19日開幕」に向けて、昨日も書いたが65試合が落としどころだと感じる。