MLB2019
ルーキー情報〈投手編〉
2世プレイヤーの活躍が目立った2019年のメジャーリーグ。ルーキー・カテゴリーを持つ選手たちのここまでをまとめてみた。その投手編。
1947年に制定されたROY(ルーキー・オブ・ザ・イヤー)は、野茂英雄氏が獲得した1995年以降だけに絞ると投手は14人しかいない。
ちなみに日本人選手は、野茂氏と1999年の佐々木主浩氏、2000年のイチロー氏の3人。
まずは、イニング数。規定投球回数以上を投げているのは5人。
規定投球回数以上を投げているのは5人
S.アルカンタラ(マーリンズ) 142回2/3
M.ケリー(ダイヤモンドバックス) 142回
M.ソロカ(ブレーブス) 134回2/3
D.ハドソン(カージナルス) 134回
以上が規定投球回数以上
T.ソーントン(ブルージェイズ) 120回
A.サンプソン(レンジャーズ) 116回
C.パダック(パドレス) 115回
S.ターンブル(タイガース) 112回2/3
J.ミーンズ(オリオールズ) 110回
100イニング以上を投げているのはこの10人だけしかいない。
防御率では、ブレーブスの22歳右腕マイク・ソロカがトップの防御率2.41。
ナ・リーグ全体でもマックス・シャーザーと並ぶ2位タイ。10勝2敗。今季初登板から8試合連続で自責点1以下だった。22試合中クオリティースタート15試合の安定感を誇っている。
15年のMLBドラフト1巡目追補(全体28位)でブレーブスが指名。プロスペクトランキングでもメジャー全体でBP53位、MLB24位。
カージナルスの24歳右腕ダコタ・ハドソンも勝ち星では12勝(6敗)で新人ではトップだ。防御率3.63で好投を続けている。16年のMLBドラフト1巡目追補(全体34位)でカージナルスが指名。チーム内ランキングでBP3位、MLB4位。
18年の7月にはオールスター・フューチャーズゲームのアメリカ合衆国選抜に選出。その後にメジャーデビューを果たした。平均球速93.7マイルという威力あるシンカーでゴロアウトの山を築くピッチングが特徴だ。
直近の試合でも7回途中までノーヒットで抑え球数が100球を超えたところで交代した。
前半戦で話題になったハワイ出身の日系三世ジョーダン・ヤマモト(マーリンズ)は64・2イニングにとどまっている。
6月にメジャーデビューしたヤマモトは、初マウンドでカージナルス先発のマイルズ・マイコラスと投げ合い、7回を被安打3、無失点、5奪三振の好投で、メジャー初勝利を挙げた。7月以降に打ち込まれることが多くなり12試合、4勝4敗、防御率4.31、WHIP1.04、奪三振率9.19、rWAR0.6。
大谷翔平のチームメイトとして日本ではご存知の方も多いグリフィン・キャニングは18試合で90回1/3で5勝6敗、防御率4.58、WHIP1.22、奪三振率9.56、与四球率2.99、rWAR1.2。この数字をキープすれば来季もローテーション入りが期待できる。