昨年ブレイクしたフィリーズの右腕が契約を延長した。25歳のアーロン・ノラ投手がフィリーズと4年4500万ドル(サインボーナス200万ドル)で契約を延長している。
MLB契約情報
この契約でフィリーズはノラの年俸調停期間3年とフリーエージェント権取得後の1年の2022年、さらに2023年は1600万ドル(バイアウト425万ドル)のクラブオプションで、最長2023年シーズン終了まで5年間コントロールできる。
ノラは2015年にデビュー。メジャーキャリア4年で昨季は33試合212回1/3イニングに先発して17勝6敗、防御率2.37、奪三振率9.5、WHIP0.975。rWAR10.0とキャリアハイの成績でリーグの「サイ・ヤング賞」投票でも3位に入った。
今季26歳になる若さを考えても年平均1125万ドルは安い契約かもしれない。フィリーズの2014年ドラフト1巡ピック(全体7位)。チームの顔になれる選手だ。
センターから見ていると肘を下げたマックス・シャーザーのようなフォームで、最速でも田中将大ぐらいの球威(約95マイル)しかないが、低いリリースポイントから投げる球(とくにツーシーム)は打者からすれば捉えにくい軌道のようだ。
今季のフィリーズは、リアルミュートやジーン・セグラ、外野にもアンドリュー・マカッチェンらを加えた戦える布陣になったが、先発ローテーションがコマ不足。MLB全体で18位だったブルペンもデビット・ロバートソン、ホセ・アルバレスらを追加したが、絶対的クローザーがいないのが不安材料だ。