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【MLB契約情報】A.J.ポロックがドジャースと契約

 

 2018年オフのフリーエージェント(FA)市場で注目の外野手だったA.J.ポロックダイヤモンドバックスからFA)がドジャースと契約した。

 

 

MLB契約情報

 

 

 ESPNのバスター・オルニーによれば5年6000万ドル。31歳でフル出場は少ないもののキャリア7年間の実績からすれば、やや低いような印象だ。やはり、FA市場は今季も買いたたかれる傾向があるとみていい。

 

 このオフのポジション別では、センターとしては最高額になっているが、契約内容は、19~22年の4年間で5500万ドル。これには23年のバイアウト500万ドルが含まれている。

 

 最近流行りになりつつある途中で契約を見直すことのできる「オプトアウト」が3年目の21年のシーズン終了時に設定されている。

 

 また、5年目(23年)は年俸1000万ドルの選手オプションとなっている契約で、ポロックは最大で5年6000万ドルを手にすることができる。予想通り1年775万ドルからアップ。年平均1200万ドルになった。

 

 A.J.ポロックは、09年の ドラフト1巡ピック(全体17位)。ダイビングキャッチを試みた際に右肘を負傷(11年)、16年にもキャンプ中にスライディングで右肘を負傷し、ほぼ全休。ハッスルプレイのため故障離脱が多いのが残念な選手だ。

 

 

 

《今オフFAの中堅手

()内は前所属チーム

 

ブライス・ハーパー(ナショナルズ

A.J.ポロックダイヤモンドバックス

レオニス・マーティン(インディアンス) 

アダム・ジョーンズ(オリオールズ) 

ラジャイ・デービス(インディアンス)

オースティン・ジャクソン(メッツ)

デナード・スパン(マリナーズ) 

 

 

 センターは、今オフ最大の注目選手、ブライス・ハーパーが残っているが、まだ決まらない。

 

 ほかにはメジャーキャリア13年のうち11年をオリオールズで過ごしたアダム・ジョーンズ。個人的には地味なイメージの選手だが、オリオールズがザック・ブリットン、ブラッド・ブラックらのリリーフ投手をファイヤーセールしたことにより、彼がチームのトップ評価になってしまった。

 

 7月末のトレード期限の時には、右打ちの外野手を探していたフィリーズとの間でトレードが合意に達したものの、ジョーンズが10&5 (メジャー・サービスタイム10年以上で、なおかつ直近の5年間同一チームに所属)による全球団へのトレード拒否権を行使したため破談となった。

 

 外野手だけでなく指名打者としても出場できる可能性のあるア・リーグの球団への移籍であれば検討する様子だという事も伝えられたが実現しなかった。

 

 ジョーンズがボルティモア残留を選んだのは家族、友人、ファン、自身の行うチャリティなどが大きな理由らしいが、フィリーズの選手起用も気に入らなかったようだ。

 

 今季の成績は、145試合で打率.281、出塁率.313、長打率.419、OPS.732。本塁打15、打点63、盗塁7。守備防御店DRSは-18と低く、UZR/150も-14.8、WAR0.5と主なセンターとしては最低クラスだ。(FAN GRAPHS参考)

 

 本人はオリオールズとの再契約を望んでいるという事だが、今季の年俸はベースサラリー1700万ドルとサインボーナスが付いて1733万ドルと高く、来年8月に34歳になることから、再契約出来たとしても抑えられた内容になるものと思われる。