MLB メジャーリーグ物語

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MLB2022オフ《移籍が決まった捕手たち②》バーンハートがカブスと契約合意

 

このブログでも毎年、守備の要である捕手たちの動向に注目して追いかけてきたが、今オフもフリーエージェント(FA)やトレードで動きがあったようなので整理してみた。

 

MLB移籍情報

 

 

バーンハートがカブスと契約

 

タイガースをFAになっていたタッカー・バーンハートカブスが2年契約総額650万ドル、出来高などを含めると最大950万ドルになる契約で合意した。

 

 

この契約は。2023年終了後にオプトアウトできる項目が盛り込まれ、2023年は325万ドルのプレーヤーオプションになっているという。

 

バーンハートはメジャーキャリア9年の31歳。レッズ時代の2017年と20年に、ゴールドグラブ賞を受賞している。今季は94試合に出場して打率.221、本塁打1、打点16、OPS.554だった。

 

カブスではヤン・ゴームスの控え捕手としてベンチ入りするものと思われる。

 



MLB2022年オフに移籍先が決まった捕手たち

 

▼ウィルソン・コントレラス ⇒カージナルス

 

捕手の移籍市場で一番の注目は、カブスからのクオリファイング・オファーを拒否してFAになっていたコントレラス兄弟の兄、ウィルソン・コントレラスの動向だったが、モリーナの引退で正捕手を探していたカージナルスが9日(日本時間10日)、5年総額8750万ドル(AAV1750万ドル)の契約で合意した。

 

 

▼ウィリアム・コントレラス ⇒ブリュワーズ

 

さらに、弟のウィリアム・コントレラスがトレードでブレーブスからブリュワーズへトレード移籍。このトレードはアスレチックスも絡んだ3チーム間で9人が動く大型トレードだった。 これで来季はコントレラス兄弟が同地区で対戦することになりそうだ。

 

 

▼ショーン・マーフィー ⇒ブレーブス

 

ウィリアム・コントレラスをトレードで放出したブレーブスは、アスレチックスの若き正捕手、ショーン・マーフィーを獲得することに成功した。その対価としてブレーブスはアスレチックスへ4選手を差し出し、すでに紹介したように3チームで9選手が動いた。

 

現地時間12月27日、マーフィーはブレーブスと6年総額7300万ドルで契約を延長した。この契約は、2029年の球団オプション(年俸1500万ドル/バイアウトなし)が付属しており、このオプションが行使された場合、7年総額8800万ドルの契約となる。

 

 

▼クリスチャン・バスケス ⇒ツインズ

 

ツインズはアストロズからフリーエージェント(FA)となっていたクリスチャン・バスケスと3年3000万ドルの契約を結んだ。

 

バスケスフレーミング技術への評価も高く、通算盗塁阻止率34.0%と強肩。 レッドソックス時代の2018年にはワールドシリーズ制覇を経験。32歳と脂の乗ってきた年齢で正捕手が定まらなかったチームが本腰を入れてこのポジションに投資した。

 

 

▼マイク・ズニーノ ⇒ガーディアンズ

 

ガーディアンズが、レイズからフリーエージェント(FA)のマイク・ズニーノ捕手と1年600万ドル(約8億4000万円)の契約で合意した。ズニーノは2012年のマリナーズドラフト1巡(全体3位)選手。

 

2013年から18年までマリナーズに所属。19年にレイズに移籍。打率.216ながら本塁打33、打点62をマークした21年にオールスターに選ばれた。 今季は胸郭出口症候群で手術を受けたために36試合の出場にとどまったが、マリナーズとレイズで通算146本塁打を記録しており、ヘルシーなら長打力が期待できる捕手だ。

 

 

▼ルーク・メイリー ⇒レッズ

 

ガーディアンズからFAのルーク・メイリーがレッズと1年175万ドルで契約。レッズにはタイラー・スティーブンソンという若手の正捕手がいるので、スティーブンソンが元気なら来季も控え捕手だろう。

 

 

▼ジェームス・マッキャン ⇒オリオールズ

 

メッツがジェームス・マッキャンをオリオールズへ放出するトレードを成立させた。メッツはオリオールズから後日指名選手1名を獲得する。

 

マッキャンは2年2400万ドル分の契約が残っているが、このうち1900万ドルはメッツが負担する。メッツはこのトレードで、ぜいたく税も含めると800万ドルの削減になるという。

 

 

▼オマー・ナルバエス ⇒メッツ

 

ブリュワーズからFAのナルバエスがメッツと2年1500万ドルで契約している。

 

 

▼ガブリエル・モレノダイヤモンドバックス

 

ダイヤモンドバックスとのトレードでブルージェイズの有望株捕手ガブリエル・モレノが移籍した。ブルージェイズの球団ナンバーワン有望株だったモレノは、今年6月にメジャーデビューしており、今季はメジャーで25試合に出場して打率.319、1本塁打、7打点、OPS.733を記録。

 

マイナーの3Aクラスでも62試合で打率.315、3本塁打、39打点、OPS.806と期待できる数字を残している。移籍先のダイヤモンドバックスではカーソン・ケリーと正捕手を争う。

 

なお。このトレードではドールトン・バーショ外野手との交換要員だった。バーショは外野手だが、メジャー3年間で通算82試合(同61試合)に捕手として出場している。ちなみに今季は151試合に出場したが、31試合(うちスタメン18試合)でマスクをかぶっている。

 

 

残っているFA捕手たち

ゲーリー・サンチェス

ロベルト・ペレス 

カート・カサリ