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【MLB契約情報】レッドソックスがデバース三塁手と11年3億3100万ドルで契約延長

 

レッドソックスが、2年連続でオールスターに選出されたラファエル・デバース三塁手と11年3億3100万ドルで契約延長に合意したと4日、ESPNのジェフ・パッサンらが報じている。

 

 

MLB契約情報

 

レッドソックスとデバースは前日に1年1750万ドルで年俸調停を回避して合意したばかりだったが、その翌日に長期契約の合意が報じられた。

 

 

契約規模は11年3億3100万ドル。これとは別にサインボーナス2000万ドルが支払われるようだ。年平均(AAV)では3009万909ドル。球団史上最大で、メジャー史上6番目の契約。

 

26歳のデバースは、2017年7月にメジャーデビュー。初安打が初本塁打だった。

 

デバースについて今でも覚えているのは全盛時代のヤンキース、チャップマンの100マイルを超える4シームを豪快にレフトスタンドに本塁打を放ったシーンだ。


当時はもう少し小太りだったように記憶している。三塁手で左打ちのルーキーが、あの剛腕左腕から反対側へ豪快に放り込んだそのパワーに驚いたものだ。

 

 

その後、レッドソックスはコストカットで、ムーキー・ベッツやザンダー・ボガーツなどの主力を次々に放出したので、デバースもやがてはチームを離れるものと思っていたが、引き留めに成功したようだ。


2年目の2018年には故障があったものの正三塁手として定着。2019年には打率.311、32本塁打、115打点、OPS.916、2021年に打率.279、38本塁打、113打点、OPS.890をマークするなど本塁打数ではベッツやJ.D.マルティネスらを抑えてチームトップの数字をたたき出した。


2022年は141試合に出場して打率.295、27本塁打、88打点、OPS.879。新加入のトレバー・ストーリーが16本塁打指名打者マルティネスも同16本だから比較すると、彼のパワーが分かるだろう。

 



注目したいのはパワーだけではない。負傷者リストには2018年に計40日間とハムストリングの負傷で2022年に11日間入ったぐらいで、ほぼフルシーズン出場しているのも良い。これはカルロス・コレアの時に何度か書いたが、いくら好成績でも試合に出なくては意味がない。


とくに長期契約の場合、デビュー前後からの履歴が大事なのは言うまでもない。「無事是名馬」(ぶじこれめいば)という菊池寛の格言を筆者も感じている一人だ。


選手生活後半の数年間は仕方ないとしてもエンゼルスのアンソニー・レンドンのように32歳で早くも不良債権にならないことを祈りたい。