MLB メジャーリーグ物語

海を渡ってMLBで活躍する日本人メジャーリーガーたち

【NL-CENTRAL】カージナルスが8カード連続の勝ち越しでカブスを猛追

 混戦が続くナショナルリーグの3地区だが、中部地区のセントルイス・カージナルスロサンゼルス・ドジャースを3連戦スイープして8カード連続の勝ち越しを決め、首位シカゴ・カブスと2.5ゲーム差まで迫っている。

 

 

MLB2018 GAMEDAY  

 

 

カージナルスは、オールスターゲーム以降の後半戦で23勝11敗。ここ最近の15試合で13勝2敗。8月だけで17勝をマークしており、これは、メジャー30球団でトップの勝利数で、監督をシーズン途中で解任した影響はなさそうだ。

 

 

 

 

 これにより、現地7月19日の時点で、首位カブスと8.5ゲーム差だったゲーム差を2.5まで縮め、ワイルドカードでは0.5差をつけて1枠目に入っている。

 

 

好調の原因は、MLB4位、リーグ2位の防御率を誇る先発投手達だ。

 

日本のNPBから移籍した30歳マイルズ・マイコラスが13勝3敗、防御率2.87。そして、22歳右腕のジャック・フラハティー。21試合に登板して7勝6敗、防御率2.97。奪三振率11.24、与四球率は3.20、WHIP1.05。

 

フラハティ―はチーム内プロスペクトランキングでBP4位、BP2位の有望株だ。

 

現地22日のドジャース戦では6イニングを1安打1失点、10奪三振の快投を演じてみせ、チームの逆転劇の御膳立てをしている。

 

ブルペンはMLB18位と不安が残るが、ルーキーでセットアッパーのジョーダン・ヒックス投手は、59試合で64.1回を投げて防御率3.08、WHIP1.20、27ホールド。制球に難があるものの球速では105マイル(約169キロ)を計測したメジャー最速のリリーバーだ。

 

この日も9回にクローザーとして登場し、最速103.1マイルの速球と90マイル前半のシンカーで3者連続見逃し三振で仕留めてみせた。

 

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こうした実績のない若手投手をメジャーを代表する捕手ヤディア・モリーナが上手くリードしている。

 

打線はMLB14位のチーム打率、得点で14位と物足りないものがあるが、ナショナルズウェーバーにかけたマット・アダムスを獲得。

 

アダムスは右投手に強いので、右投手の時には一塁に左打ちのマット・アダムスを起用。マット・カーペンターに三塁を守らせ、左投手の時には一塁にマット・カーペンター、三塁に右打ちのジェド・ジョーコを起用する、変則的なプラトーンとなることが考えられるという。

 

ただ、今季16本塁打69打点のマーセル・オズーナが10日間DLに入ったのが懸念材料だ。