ここでも7月21日に「この夏のトレード市場で移籍がありそうな先発投手」として紹介した3投手のうちコール・ハメルズはカブス、J.A.ハップはヤンキースに移籍したが、もう一人のタイソン・ロスの移籍先がカージナルスに決まった。
メジャーリーグ移籍情報
タイソン・ロスはパドレスからウェーバー公示にかけられカージナルスが5日にクレームオフして移籍が決まった。
16年にはパドレスの開幕投手を務めたロスだが、右肩を痛めて1試合の登板に終わった。17年はレンジャーズと契約。
今季はパドレスとマイナー契約で開幕を迎えたが、昇格して22試合6勝9敗、防御率4.45、7月に悪化するまでは3点台の防御率でローテーションの一角を担った。
カージナルスはカルロス・マルティネスやマイケル・ワカといった先発の核となる投手たちが故障者リスト入り。NPBの読売ジャイアンツから移籍したマイルズ・マイコラスがローテの中心になっている。
首位カブスに6.5ゲーム。ワイルドカード争いでは4.0ゲームとポストシーズンへの可能性を残すカージナルス。先発陣の防御率はMLB30球団中5位と健闘中。
★カージナルスの先発ローテ
①M.マイコラス(右) 144.1回/12勝3敗/2.74
②J.ガント(右) 69.1回/4勝4敗/3.89
③A.ゴンバー(左) 26.1回/1勝0敗/4.10
④J.フラハティ―(右) 96.1回/5勝6敗/3.27
⑤L.ウィーバー(右) 121.2回/6勝10敗/4.66
全員が、メジャー在籍の期間を表すサービスタイムで1年か、それ以下の実績のない投手。
③左腕のゴンバーはリリーバーで、ブルペンから転向。
ただ、④フラハティ―は22歳で、チーム内プロスペクトランキング、BP4位、BA2位。MLB全体でも各ランキング100位以内の有望株。14年のドラフト1巡(全体34位)で、順調に成長している。
また、⑤ウィーバーも14年ドラフト1巡(全体27位)の24歳。昨年も7勝(2敗)しており、この若い先発陣に31歳(サービスタイム6.118)の中堅投手タイソン・ロスが加わることになる。