MLB メジャーリーグ物語

海を渡ってMLBで活躍する日本人メジャーリーガーたち

マリナーズの左腕パクストンがノーヒッター カナダ人投手としては73年ぶり

マリナーズで“キング”ヘルナンデスを凌ぐパワーピッチングで、今やエース格の風格も漂うジェームズ・パクストンが、カナダのトロントに本拠地を置くブルージェイズ戦でノーヒットノーランの偉業を達成した。

 

カナダ出身の29歳左腕が母国に錦を飾ったことになる。

 

バックもカイル・シーガー三塁手の好守備などで左腕を盛り立てた。4回に4番ジャスティン・スモークに四球を与えたあとは打者16人をパーフェクトに抑える完璧な内容だった。99球、7奪三振、3四球。

 

 

今季は、開幕から2試合連続で5回途中6失点と不本意な内容だった。その後、調子を上げて8試合の先発でクオリティスタート5試合、前回は7回16奪三振の快投を演じていた。

 

これで2勝1敗、防御率3.40。昨年、キャリアハイの24試合で12勝5敗、防御率2.98をマークした調子が戻りつつあるようだ。

 

 

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これまでマリナーズでのノーヒットノーランは、

 

 

に続いて球団史上5人目。(2012年の継投によるノーヒッターをいれると6回目)

 

カナダ人投手としては73年ぶり

カナダ人投手によるノーヒットノーランは、1945年9月9日にフィラデルフィア・アスレチックスのディック・ファウラー投手以来、実に73年ぶりらしい。

 

今季だけに限ると、先日も紹介したショーン・マネイア(アスレチックス)とドジャースの継投によるノーヒッターに次いで両リーグで3度目。

 

これまで年間7度が最多記録だが、ペース的には今季が最速らしい。

 

 

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マリナーズの先発ローテーションは、エラスモ・ラミレスがDL入りで

 

  1. フェリックス・ヘルナンデス
  2. ジェームズ・パクストン(左)
  3. ウェイド・ルブラン(左)
  4. マイク・リー
  5. マルコ・ゴンザレス(左)

 

このうち、実績があるのはヘルナンデスとリーク、パクストンの3人。ルブランはブルペン要員からのシフトで、ゴンザレスは26歳の若手。

 

このためレッドソックスから左腕ロエニス・エリアスをトレードで呼び戻した。

 

エリアスは、元マリナーズのローテーション投手で、マリナーズ時代は55試合(先発50試合)に登板して279イニング、防御率3.97だった。今後、ルブランやゴンザレスに代わってローテ入りが予想できる。

 

あとは、球宴後あたりの時期に岩隈久志の復活に期待したい。