現地27日までの補強状況をワールドシリーズの覇者アストロズや大谷翔平が移籍して注目のア・リーグ西部地区から見てきたが、今回は、16年連続でプレイオフ進出を逃したマリナーズを紹介したい。
ジェリー・ディポトGMは、MLBきってのトレーダーで就任以来、多くのトレードを成立させているが、2017年は先発陣の故障に苦しめられた。
2013年 地区4位
2014年 地区3位
2015年 地区4位
2016年 地区2位
2017年 地区3位
何度か紹介したように盗塁王ディー・ゴードン二塁手をマーリンズから獲得。外野の中堅手として起用するプランだ。
11月15日にトレードでアスレチックスから、26歳のリオン・ヒーリー一塁手を補強。一塁手は期待のプロスペクトが育たず、この数年の補強ポイントだった。ヒーリーは、昨年2年目で打率.271、25本塁打とブレイクしただけに期待できそうだ。
他には、11月にウェーバにかけられたところをクレームしたアンドリュー・ロマインが内外野のユーティリティとしてベンチ入りが濃厚。
先発に比べブルペンの補強が目立ち、カージナルスからFAで獲得のフアン・ニカシオは、試合の後半を任せられることになりそうだ。ほかにショーン・アームストロングをインディアンスからトレード、マイク・モーリンをロイヤルズからウェーバで獲得している。
マイナー契約では3Aクラスの外野手3名など、投手・野手含めて12名を追加している。
一番気になる故障の多い先発陣は、ここまで特に補強はなかったのが気になる。
先発ローテは、ジェームズ・パクストン、フェリックス・ヘルナンデス、マイク・リークの3人を軸に。4、5番手は、右腕エラスモ・ラミレスと左腕マルコ・ゴンザレスが契約の関係でロースターに残る。
しかし、春キャンプの成績次第で4、5番手は左腕アリエル・ミランダらを起用することも考えられる。岩隈久志はここでも紹介したように本格的な稼働はオールスター以降になると思われる。
余談になるが、17年はルーキーの外野手3名が台頭したが、先発投手では、下記の2名の投手がプロスペクトで、次に来るかもしれない。
23歳右腕アンドリュー・ムーア(BP5位、BA6位)
24歳右腕マックス・ポブセ(BP4位、BA8位)