ジャッジとベリンジャーの強烈な活躍で、17年シーズンはルーキーが豊作だったように感じる。この2人以外にも光彩を放った若手たちを紹介したい。
まずは、出場試合数でトップの159試合に出場したジョシュ・ベル一塁手(パイレーツ)。打率.255、26本塁打、90打点、OPS.800をマーク。
ルーキーでは3位タイの本塁打数でナ・リーグの新人王投票ではコディ・ベリンジャー(ドジャース)、ポール・デヨング(カージナルス)に次ぐ3位だった。
新人王投票の2位だったポール・デヨング二塁手(カージナルス)も108試合で25本塁打を放ち、アベレージも.285と好成績だった。
カージナルスからは、ホセ・マルティネス外野手も台頭。3割を超えるアベレージ(272打数で.309)は彼一人だけだ。
フィリーたちを虜にしたリーズ・ホスキンス。34試合で18本塁打は驚異の数字だ。一塁手として21試合、左翼手として29試合に先発出場したが、フィリーズは今オフにカルロス・サンタナを獲得しており、来季のホスキンスは左翼に固定されるという。
ルーキーのカテゴリーに入るレッドソックスのアンドリュー・ベニンテンディ外野手は2年目の不安を解消させてくれた。15位試合に出場し打率.271、出塁率.352。本塁打は20本で、OPS.776とやや物足りないが、盗塁数20でトップだった。
レッドソックスでは、もう一人ラファエル・デバース三塁手が後半出てきてチームの弱点だったポジションを見事に埋めた。ヤンキース戦でチャップマンから放った左打者のレフトへの本塁打は印象的だった。
他には、オリオールズのトレイ・マンシーニ外野手が147試合で打率.293、OPS.826、24本塁打、78打点。打率ではチームでトップタイだった。
マリナーズも珍しく若手の成長が目立った。ベン・ギャメル、ギジェルモ・エレディア、ミッチ・ハニガーは3人とも外野手で、今後、チームのコアプレイヤーになりそうだ。
打者ばかりだが、投手ではロッキーズの3人がルーキーカテゴリーで10勝以上を挙げるというサプライズだった。ヤンキースの左腕ジョーダン・モンゴメリーは29試合に登板。155.1回を投げて名門チームの先発ローテーションの一角を担った。
月間最優秀新人 |
アメリカンリーグ | ナショナルリーグ | |
4月 | アーロン・ジャッジ(NYY) | アントニオ・センサテラ(COL) |
5月 | アーロン・ジャッジ(NYY) | コディー・ベリンジャー(LAD) |
6月 | アーロン・ジャッジ(NYY) | コディー・ベリンジャー(LAD) |
7月 | ユリエスキ・グリエル(HOU) | ポール・デヨング(STL) |
8月 | アンドリュー・ベニンテンディ(BOS) | リース・ホスキンズ(PHI) |
9-10月 | アーロン・ジャッジ(NYY) | ホセ・マルチネス(STL) |