FA市場は今オフよりも次の年の方が人材が豊富ということもあり、どのチームも使える予算の枠を残すために、今オフでの大型契約は避けたいという思惑が見え隠れしているストーブリーグだ。
ダルビッシュ有、イチロー、上原浩治、青木宣親らの日本人選手たちの動向が気になるが、ここでは今オフのFA選手たちのなかで契約の決まっていない大物選手をピックアップした。
17年の年俸は1,225万ドル。ロイヤルズのQOを拒否。予想では6年1億3,200万ドルという数字がMLB公式サイトに出ていた。
パドレスが追いかけているが、一塁のウィル・マイヤーズを外野に戻してホズマーのために一塁を空けるというプランもあるらしい。
パドレスが1億2,000万ドルを提示したという噂も流れているが、ホズマーの代理人はスコット・ボラス氏で、その程度の金額では決まらないのだろう。ホズマー自身がロイヤルズと再契約を望んでいることが大きい気がする。ほかにレッドソックスという名前も挙がっている。
▶J.D.マルティネス外野手(ダイヤモンドバックスFA)
MLB公式サイトの記事では、大型契約を希望していることが新天地探しを長期化していると指摘。というより彼も代理人がスコット・ボラス氏だ。
一方で、移籍市場に同選手以上の強打者は存在せず、レッドソックスとジャイアンツなどが有力候補とみられているようだ。
▶ルーカス・ドゥーダ一塁手(レイズFA)
17年は1,000万ドルの年俸。夏にメッツからレイズに移籍。14年に続いて2チームで30本塁打の大台に乗せた。
マット・アダムズがナショナルズと契約、ミッチ・モアランドがレッドソックス、ヨンダー・アロンソがインディアンスと契約したので、一塁手を探しているチームは絞られてきた。32歳で故障歴があるのがマイナスイメージなのかもしれない。
▶ジェイク・アリエッタ投手(カブスFA)
アリエッタもスコット・ボラス氏が代理人。先発投手は彼を始め、ダルビッシュ有(ドジャースFA)、ランス・リン(カージナルスFA)、アレックス・コッブ(レイズFA)と、昨年に比べ大物FA選手が多く、彼ら全員が依然としてFA市場に残ったままだ。
さらにゲリット・コール(パイレーツ)、クリス・アーチャー(レイズ)らにもトレードの可能性があるため、全体的に動きが鈍くなっているという。
▶ウェイド・デービス投手(カブスFA)
トップクラスのクローザーであることは間違いない。ここ2年はヤンキースのアロルディス・チャプマンと遜色ない成績を残してきた。今オフはクローザーのニーズが少なく、それが交渉難航につながっているという。