エリック・ホズマーの引き留め工作に失敗したロイヤルズがFA市場の残っている一塁手の中からルーカス・デューダと合意した。
MLB契約情報
パドレスとのホズマー争奪戦に敗れたチームは、オプションとしてはハンター・ドージャーやチェスラー・カスバートの一塁コンバートも考えられたが、ドージャーがマイナーでの12試合(うち11先発)だけ、カスバートはメジャーで7試合(うち2先発)、マイナーで67試合(うち66先発)だけという状況で、一塁手としては、まともな経験がなかった。
その為、停滞していたFA市場の一塁手の中からローガン・モリソンのほか、アダム・リンド、マイク・ナポリ、ルーカス・デューダ、マーク・レイノルズらが候補として挙がっていた。
MLB公式サイトの記事では、このうち、ローガン・モリソンは、カンザスシティ郊外出身でロイヤルズでのプレイを希望していたらしいがツインズと契約。マイク・ナポリもマイナー契約でインディアンスに招かれてスプリングトレーニングに参加している。
32歳のルーカス・デューダとの契約は1年350万ドルで、このオフに成立した一塁手の契約としては7番目(年平均)。17年にメッツとレイズの合算で725万ドルを受け取ったサラリーも大幅ダウンした。
もともとアベレージの良い選手ではなかったが、打率.217とメッツ時代の16年に背中を痛めて長期離脱したのが響いたのか、30本塁打、OPS.818という数字からすれば、一連の選手たち同様に、これも抑えられた契約になったのではないだろうか。
単純に比較はできないが、下記のような数字もある。
Eric Hosmer career OPS: .781
Lucas Duda career OPS: .796
Eric Hosmer 2018 salary: $20M
Lucas Duda 2018 salary: $3.5M
もともとスモールマーケットのチームからすれば1年契約で時間を稼いでライアン・オハーン(昨季AAA級で18本塁打)やフランク・シュウィンデル(昨季AAA級で17本塁打)、17年ドラフト1巡目指名のニック・プラットらの成長待ちといったところだろう。
We have signed first baseman Lucas Duda to a one-year deal. Welcome to the #Royals! pic.twitter.com/pM2oybNhhk
— Kansas City Royals (@Royals) 2018年2月28日
【エリック・ホズマー以外で今オフFAになった一塁手の移籍先と年俸】
年齢/最終所属/17年サラリー/
カルロス・サンタナ(31)
インディアンス/ 1,200万ドル ※QO拒否
3年6,000万ドルでフィリーズと契約。
ミッチ・モアランド(32)
レッドソックス/ 550万ドル
2年1,300万ドルでレッドソックスと再契約。
ヨンダー・アロンソ(30)
マリナーズ/ 400万ドル
2年1,600万ドルでインディアンスと契約。
マット・アダムス(29)
ブレーブス/ 約350万ドル
1年400万ドルでナショナルズと契約。
インセンティブ50万ドル。
マイク・ナポリ(36)
レンジャーズ/ 600万ドル
マイナー契約でインディアンスがキャンプに招聘。
メジャーのロースターを勝ち取った場合にはベースサラリーが175万ドル、出来高が325万ドルとなり、最大で1年500万ドルの契約になる。