MLB メジャーリーグ物語

海を渡ってMLBで活躍する日本人メジャーリーガーたち

MLB2020 球団別今季ブレイクしそうなプレイヤーは?ア・リーグ編

球団別の今季ブレイクしそうなプレイヤーは?

 

以前にも紹介したが、MLB公式サイトが「1ST prediction for each club. Some are BOLD」というタイトルで各チームの若手の中でキーマンになりそうなプレイヤーを予想している。

 

 

 

大谷翔平エンゼルス)、フェルナンド・タティスJr.(パドレス)、ブラディミール・ゲレーロJr.(ブルージェイズ、昨年ブレイクしたケストン・ヒウラなどだが、球団別に1名ずつピックアップしている。

 

今回は、その第2弾。アメリカンリーグを紹介したい。

 

 

ア・リーグ

 

アメリカン・リーグ東部地区

ジョン・ミーンズ(オリオールズ

アンドリュー・ベニンテンディ(レッドソックス

グレイバー・トーレスヤンキース

ブレンダン・マッケイ(レイズ)

ブラディミール・ゲレーロJr.(ブルージェイズ

 

アメリカン・リーグ中部地区

エロイ・ヒメネスホワイトソックス

オスカー・メルカド(インディアンス)

ケーシー・マイズ(タイガース)

アダルベルト・モンデシー(ロイヤルズ)

バイロン・バクストン(ツインズ)

 

アメリカン・リーグ西部地区

カイル・タッカー(アストロズ

大谷翔平エンゼルス

ラモン・ラウレアーノ(アスレチックス)

ジャスタス・シェフィールド(マリナーズ

ジョーイ・ギャロ(レンジャーズ)

 

 

ベニンテンディ

 

 

 

ボストンのアンドリュー・ベニンテンディは、今さら紹介するまでもなくチームのコアになっていく選手の一人だろう。約40人のメジャーリーガーを輩出しているアーカンソー大学の出身で15年のドラフト1巡(全体7位)指名のエリート。

 

16年にメジャーデビュー。17年からは外野のレギュラーに定着しキャリア4年で打率.277、出塁率.354という高い数値を示している。昨年はやや数字を落とし外野手としてパンチ力に欠けるという指摘もあるが、通算OPS.794は及第点だろう。今季も1番打者として期待されている。

 

 

マッケイは二刀流、ヒメネスは長打力が魅力

 

タンパのブレンダン・マッケイは二刀流選手。大谷と違って左腕。17年のドラフト1巡(全体4位)というレイズ期待の選手で、プロスペクトランキングでもMLB19位、BP42位と全体で100位以内に入り、チーム内ではMLB3位、BP4位にランクインしている。

 

昨年6月29日にメジャーデビュー。そのデビュー戦では6回無失点で初勝利をマークしている。13試合に登板、そのうち11試合で先発として起用され、2勝4敗、防御率は5.14とそれほどでもなかったが、49回で56三振を奪っている。

 

打者としてはDHで11打席に立ち1本塁打をマークしたが打率.200で未知数だ。ただ、ルイビル大時代に89試合の出場で通算打率.328、28本塁打OPS.966を記録している。ベンチ入りが増える今季はどんな使われ方をするのか注目の選手だ。

 

ブルージェイズのブラディミール・ゲレーロJr.やアダルベルト・モンデシーはメジャーファンならだれでも知ってる二世選手だ。

 

ホワイトソックスヒメネスは、モンデシーと同じドミニカ共和国出身。カブスから17年夏にトレード移籍し、19年3月にメジャーデビュー前の選手では異例となる6年総額4300万ドルで契約。この契約には25年からの2年間は球団側が選択権を持つオプションが付き、行使されれば最大8年総額7750万ドルになる。

 

昨年4月にデビューしてルーキーイヤーに31本塁打をマーク。打率は.267、出塁率.315と選球眼が課題で守備もUZR-5.1、Def-10.1、DRS-11と改善点が多い。プロスペクトランキングではMLB全体で3位、BP4位と評価は高く、新人王投票でもリーグ4位だった。

 

シアトルの23歳左腕ジャスタス・シェフィールド投手はメジャー3年目。今季は菊池やマルコ・ゴンザレスに次ぐローテーションの3番手から5番手あたりとして期待されている。

 

もともとカブスの14年ドラフト1位指名(全体31位)だったが、ヤンキースに移籍して17年にはアーロン・ジャッジらとプロスペクトランキングの上位に入っていた。その後、マリナーズへ移籍。24歳と若く制球力がアップすれば、菊池やゴンザレスより威力があるフォーシームとスライダーを武器にローテに定着するかもしれない。

 

 

大谷はオフの年俸調停に注目

 

エンゼルス大谷翔平は、順調に仕上がっており、開幕が延期されたので開幕投手も夢ではなくなった。ただ、TJ手術明けのシーズンで、試合数も少なく本格稼働は来季からだろう。

 

大谷の場合は、非凡な才能は誰もが認めるところで、そこそこ活躍することは間違いないのだが、個人的な関心はシーズン終了後の契約が気になる。来季は年俸調停1年目になり70万ドルから10倍の700万ドルでも不思議ではないだろう。

 

年俸調停1年目としてはドジャースのコディ・ベリンジャーの1150万ドルが最高額だが、大谷が来季につながるピッチングとDHとして打席に立ち2ケタ以上の本塁打をマークすれば、それに近い価値がある。

 

エンゼルスは、21年終了後にアルバート・プホルスの契約が終了。22年シーズン終了後には、ジャスティン・アップトンの契約も終了。この2人だけで5800万ドルもペイロールが削減されるわけで、大谷が期待通りの活躍を続ければ数年後には同僚のマイク・トラウトやアンソニー・レンドンのような長期の大型契約に発展する可能性も十分考えられる。

 

 

 

▼記事参考

 

www.mlb.com