MLB メジャーリーグ物語

海を渡ってMLBで活躍する日本人メジャーリーガーたち

MLB 各球団のフロントを格付け③ マリナーズ編

各球団のフロントを格付け ③ 

 

「格付け」といえばムーディーズ(Moody's Corporation)やスタンダード・アンド・プアーズS&P)などのレーティング・ファーム(rating firm、rating agency)を想像してしまうが、メジャーリーグのフロントオフィス(球団社長、ゼネラルマネージャーなど)を格付けしているメディアがあるので紹介したい。

 

カナダのトロントに本拠を置くスポーツ専門サイト「the Score」のマイケル・ブラッドバーンが、2017年11月1日以降に各球団が行った補強(トレード、FA契約など)を査定してア・リーグ西部地区に所属する球団のフロントオフィスを格付けしている。

 

アメリカンリーグの西部地区は、昔から日本人選手の在籍も多く、日本のメジャーファンには人気のあるチームが多い。今回紹介する同サイトの詳細記事は、下記にリンクを貼っているので興味のある方は参照していただきたい。

 

 

シアトル・マリナーズ

 

▶ジェリー・ディポトGMグレードB

 

クリス・テイラーのドジャースでの活躍を見れば、彼の放出はマリナーズにとってはマイナスだった。16年11月のジーン・セグラやミッチ・ハニガーを獲得した複数トレードはプラス。

 

左腕ジェームス・パクストンのヤンキースへのトレードも減点、菊池雄星との3年4300万ドルの契約もマイナス評価がつけられている。

 

これに対し、まだデビュー前のエバン・ホワイトとの6年2400万ドルの契約延長は評価され、18年12月のロビンソン・カノーを放出した2対5の大型トレードも大幅なペイロールの削減につながったということで評価している。

 

このオフには、カノーに限らず、ノーヒットノーランを達成したエース左腕ジェームズ・パクストン、セーブ王のエドウィン・ディアス、正遊撃手ジーン・セグラ、正捕手マイク・ズニーノら主力を次々とトレードで放出し、4番を務めたクルーズも退団。一気に再建モードに入った。

 

ここからは個人的な見解だが、15年9月に現職に就いたディポトGMの評価は分かれるだろう。マリナーズは、アメリカ4大プロスポーツの中でもっとも長くプレイオフから遠ざかっているような3流チームであり、シアトルというアメリカ大陸の辺境の地で、フランチャイズの商圏は限られいる。こうしたスモール・バジェットのチームの立て直しはそう簡単にはいかないだろう。

 

 

 

🔽記事参考

 

https://www.thescore.com/mlb/news/1973362/grading-mlbs-front-offices-al-west