17年オフは二塁手と三塁手が補強ニーズだったニューヨーク・メッツが、ニューヨーク・ヤンキースからフリーエージェント(FA)になっていたトッド・フレイジャーを獲得した。契約内容は2年1,700万ドル。
MLB契約情報
この2月に32歳になるトッド・フレイジャーは、昨年夏にホワイトソックスからヤンキースに移籍。
攻撃面では147試合に出場し打率.213、出塁率.344、長打率.428、OPS.772、27本塁打、76打点。
14年、15年にはオールスターにも選出。16年には闘志あふれるプレイヤーに贈られる「ハート&ハッスル賞」も受賞しているタフガイだ。
残念ながらアベレージは14年の打率.273をピークに下降しているが、一発の魅力は健在で
14年 29本塁打
15年 35本塁打
16年 40本塁打
17年 27本塁打
さらに、三塁守備では守備防御点(DRS)が両リーグ4位の+10、アルティメット・ゾーン・レイティング(UZR)が同3位の6.7とMLB屈指の数字を残している。
メッツは、長年チームの顔だった主砲のデビッド・ライト三塁手が、ケガで15年以降は、ほとんど出場しておらず、アズドルバル・カブレラなど複数の選手が、その穴を埋めていた。
今回のフレイジャーの補強でカブレラは本来の二遊間に固定し、8月にブルワーズへ放出したニール・ウォーカー二塁手の穴を埋めることができるようになった。
フレイジャーといえば昨年9月、ヤンキースタジアムでファウルボールがスタンドの少女に直撃。跪いて涙ぐむフレイジャーの姿は印象的だった。この事故を受けて、メジャーリーグでは今季全30球団がネットの拡大を決定した。
メッツの本拠地ニューヨーク州に隣接するニュージャージー州トムズリバー出身のフレイジャー。20年前の1998年には、リトルリーグ発祥の地としても知られているペンシルベニア州ウィリアムズポートで開催されたリトルリーグのワールドシリーズに出場。日本のチーム(茨城県鹿島リトル)と対戦して世界一に輝いている。
地元のハッスルプレイヤーの加入は、ニューヨーカーにも受け入れられることだろう。
Great point here: By signing with @Mets, Todd Frazier ensures he will return to Williamsport for the 2018 @MLB Little League Classic, on the 20th anniversary of winning the @LittleLeague World Series with Toms River, N.J. @MLBNetwork https://t.co/8NCayK2UmE
— Jon Morosi (@jonmorosi) 2018年2月6日