MLB メジャーリーグ物語

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ミラクル・メッツの再現なるか!?後半戦27勝10敗の快進撃

ラクル・メッツとは?

 

 

「ミラクル・メッツ」と言えば1969年にワールドシリーズを制したニューヨーク・メッツのこと。

 

1957年にニューヨーク・ジャイアンツブルックリン・ドジャースがニューヨークを去って西海岸に移転し、その後に球団拡張で誕生したのがメッツ。

 

 最初のシーズンはいきなり開幕9連敗。結局、40勝120敗(勝率.250)で1900年以降、不名誉なワースト3位という記録を作ってしまい「お荷物球団」とヤジられた。

 

 転機となったのは、ナ・リーグが12球団に拡張し、東西2地区体制となった初年度の1969年。トム・シーバーやジェリー・クーズマンの若手投手たちが躍動し100勝62敗で初の地区優勝を飾った。

 

 メッツは、その勢いに乗ってアトランタ・ブレーブスとのチャンピオンシップを3連勝で勝ち抜いてリーグ優勝。そして、誰もが劣勢を予想したワールドシリーズで、レギュラーシーズン109勝53敗のボルチモア・オリオールズを4勝1敗で破り、ワールドチャンピオンに輝いた。

 

 

後半戦27勝10敗の快進撃

 

 

今季は米球界屈指の辣腕エージェントとして知られているブロディ・バンワゲネン氏がジェネラルマネージャーGM)に就任。

 

オフにはマリナーズからメジャーを代表する二塁手ロビンソン・カノや若きセーブ王エドウィン・ディアスをトレードで獲得、正捕手候補として強肩強打のウィルソン・ラモスを獲得して補強した。監督は就任2年目のミッキー・キャラウェイ

 

オールスターブレイクで40勝50敗といつもの低迷パターンで、ブロディ・バンワゲネンGMの編成は失敗したように思えた。

 

しかし、 そこから27勝10敗。8月は8連勝の後に5連勝と快進撃を続けている。

 

彼はノア・シンダーガードやザック・ウィーラーをトレードしなかった。そして、ブレイク後、ピート・アロンゾは直近15試合で打率.345、6本塁打、18打点と打ちまくり新人本塁打記録を更新。

 

26歳のJD.デービス三塁手も直近15試合で打率.375、4本塁打。ブレイク後は、OPS1.011と絶好調だ。 23歳でキャリア3年目のアーメッド・ロザリオ遊撃手も前半.713だったOPSが後半戦は.929と上昇、完全に息を吹き返した。

 

ナショナルリーグワイルドカードレースは混戦状態。ナショナルズカージナルスを追いかけてメッツは1.5ゲーム差の3位につけている。

 

1969年の初制覇から50年。球団の最高執行責任者であるジェフ・ウィルポン とブロディ・バンワゲネンGM体制のメッツがポストシーズンに進出。快進撃を続ければ、「ニューヨークは晴れ、ところにより紙吹雪」という名セリフが21世紀に蘇ることになる。