ヤンキースの田中将大がア・リーグ・チャンピオンシップ(ALCS)の初戦に先発。6回2失点と好投したが、ヤンキース打線が沈黙。2対1でアストロズが7試合制の初戦を制した。
MLB2017 ALCS
アストロズが左腕ダラス・カイケル。ヤンキース田中の先発で始まったシリーズは、アストロズの強力打線を3回まで無安打に抑えた田中だったが、4回1死からアルトゥーベに初安打を許すと二盗された直後にコレアのレフト前タイムリーで1点を先制された。
その後、2死二塁からも元DeNAグリエルにセンター前に運ばれ、2点目を失った。結局、アストロズは、このワンチャンスをものにして、カイケルは7回を4安打10奪三振の無失点だった。
カイケルは、レギュラーシーズンを含めて対ヤンキース戦6勝2敗と相性の良さをみせた。
残念だったにはヤンキースの5回の攻撃。無死一、二塁とチャンスを作り、2死からジャッジのレフト前ヒットで二塁走者のバードが本塁を狙ったが、レフトのゴンザレスの好返球でタッチアウト。あの1点の攻防は、試合の展開を左右するシーンだった。
6回には先頭打者レディックの強烈なライナーが田中の体を直撃するアクシデントもあったが、田中は6回を4安打3奪三振1四球で2失点(自責2)と好投。カイケルと互角の投手戦を展開した。
カイケルに比べ、対アストロズ戦0勝4敗と逆に相性の悪さがあったのかもしれない。負け投手になったが、評価できる内容の投球だった。
このポストシーズンでヤンキースが10本(この日の1本で計11本)、アストロズが8本と本塁打を量産。
得点数でAL1位のアストロズ(896得点)と2位のヤンキース(858得点)。本塁打数でAL1位のヤンキース(241本)と2位のアストロズ(238本)のチーム同士の対戦だったが、両投手の投げ合いで締まった投手戦だった。
この試合を見る限りでは、本塁打でしか点を取れない若いヤンキースと、攻守ともに細かいプレイで得点したアストロズの実力の差がでたような試合だった。