MLB メジャーリーグ物語

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MLB2017 トレード期限前のチーム別補強状況《ヤンキース編》

 

フラッグディール・トレード情報

 

 

ウエーバー手続きを経ないトレード期限前の各球団の補強状況をまとめていきたい。

 

ニューヨーク・ヤンキースは、ブライアン・キャッシュマンGMが「再建モード」を否定したが、大方のシーズン前予想では、若手の成長を待つ我慢のシーズンで、ワイルドカード争いが精いっぱいと見られていた。

 

しかし、4月には17年ぶりの8連勝で好発進するなど、序盤の好調が貯金になってレッドソックスと地区の覇権をかけたデッドヒートを演じている。

 

そのヤンキースが、久々に派手に動いた。しかし、今季だけでなく来年以降を見据えた補強という印象がある。

 

《獲得選手》

 

RP ギャレット・クーパー

3B トッド・フレイジャー

RP デビッド・ロバートソン

RP トミー・カインリー

1B ライアン・マクブルーム

SP ハイメ・ガルシア

SP ソニー・グレイ

 

 

先発、リリーフ、三塁手と実績のある選手を補強。この夏で最もインパクトのある補強をした。クリス・カーターの後釜になる一塁手はマイナー選手の補強に留まったが、チェイス・ヘッドリーを三塁から一塁へコンバートしている。

 

 

トミー・カインリー投手

 

 

一番の収穫は、先発の二人だが、それ以外にも、総年俸を抑制したいヤンキースは、ホワイトソックスから年俸53万5000ドルという格安のリリーバー、トミー・カインリー投手を獲得。すでにヤンキースで7試合に登板、防御率1.42(2チーム計2.34)と好投している。

 

MLB.comのスタッツでは平均97.97マイルというフォーシームを武器に奪三振率(K/9)が15.09。WHIP0.92と制球が良くなって安定感が増した投手だ。

 

27歳のトミー・カインリーは2020年までコントロールできるのも魅力のひとつで、ゲイリー・サンチェス捕手やアーロン・ジャッジ外野手、クリント・フレイジャー外野手らの陰に隠れる形にはなるが、数年後にはヤンキースブルペンの中核になれる右腕だ。

 

 

アメリカのWWEマットで活躍中のプロレスラー中邑真輔のテーマ曲でマウンドに上がるというファイターでもある。