今季は現地6月14日がMLBドラフトの最終日になるが、それ以降、トレード期限前の動きは7月上旬に始まり、本格的にはオールスターブレイク以降、そして期限直前の1週間が非常に活発になるという例年のパターンだが、今季はもう少し早くなるという観測がある。
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MLB2017 夏のトレード市場の注目投手たち
それでもまだ、1カ月ほどあるので、その間で「売り手」と「買い手」が変動することも考えられるが、ア・リーグではブルージェイズ、ロイヤルズ、ホワイトソックス、ナ・リーグではパイレーツとジャイアンツ、マーリンズあたりも「売り手」に回りそうな状況だ。
そうなればウェーバー公示なしのトレード期限前には、そうそうたる投手たちがリストアップされる状況になる。
売り手球団の注目選手達
ジャイアンツのジョニー・クエト、マット・ムーア、ジェフ・サマージャ
ロイヤルズのジェイソン・バルガス、イアン・ケネディ
ホワイトソックスのホセ・キンタナ、デレク・ホランド、ミゲル・ゴンザレス
パイレーツのゲリット・コール、イバン・ノバ
上記は、ほんの一部で、需要と供給のバランスを考えると「買い手」には選択肢が多くなり、わりと有利な条件で、ポストシーズンを考えたレンタル補強をやり易い状況になる。
パイレーツのゲリット・コールは26歳でFAとなるのは最短でも2019年シーズン終了後のため、獲得したチームは、17年、18年、19年の3シーズンでコントロールできる。
ヤンキースは22歳の次世代エース候補、ルイス・セベリーノが好投しているものの、まだシーズンを通じての実績がなく、今季好調のアストロズの場合もダラス・カイケルに次ぐ2番手のマッカラーズ・ジュニアも同じように実績がない。
この2チームが、ゲリット・コールを加えることは、今季のポストシーズンだけではなくて来季以降の編成を考えた場合に必要だという論調も一部でにあるようだ。
他にもアスレチックスのソニー・グレイ、フィリーズのジェレミー・ヘリクソン。彼らは毎年リストアップしているような気がする。
今季終了でFAとなるレンジャーズのダルビッシュの名前も挙がっている。彼のチーム内での存在感やパフォーマンス、トレーニングに対する姿勢などを考えればレンジャーズは手放さない方が良いような気がする。