MLBは夏のトレード市場がやや早まるかもしれない。
メジャーリーグ移籍情報
今季は現地6月14日がMLBドラフトの最終日になるが、それ以降、トレード期限前の動きは7月上旬に始まり、本格的にはオールスターブレイク以降、そして期限直前の1週間が非常に活発になるという例年のパターンだが、今季はもう少し早くなるという観測がある。
それでもまだ、1カ月ほどあるので、その間で「売り手」と「買い手」が変動することも考えられるが、ア・リーグではブルージェイズ、ロイヤルズ、ホワイトソックス、ナ・リーグではパイレーツとジャイアンツあたりも「売り手」に回りそうな状況だ。
昨年ポストシーズンに進出した球団や、今季もそれを狙っていた球団が「売り手」になることでウェーバー公示なしのトレード期限前には、そうそうたる選手たちがリストアップされる状況になる。
→ジョニー・クエト、マット・ムーア、ジェフ・サマージャ。
→マルコ・エストラーダ、J.A.ハップ。
ロイヤルズ
→ジェイソン・バルガス、イアン・ケネディ。
→ホセ・キンタナ、デレク・ホランド、ミゲル・ゴンザレス。
パイレーツ
→ゲリット・コール、イバン・ノバ。
すでに、こうした選手がリストアップされている。
他にもアスレチックスのソニー・グレイ、フィリーズのジェレミー・ヘリクソン。彼らは毎年リストアップしているような気がする。
日本人選手でも今季終了でFAとなるレンジャーズのダルビッシュ有の名前も挙がっているが、レンジャーズは10連勝している状況なので、わからなくなってきた。
上記は、ほんの一部で、需要と供給のバランスを考えると「買い手」には選択肢が多くなり、わりと有利な条件で、ポストシーズンを考えたレンタル補強をやり易い状況になる。
「市場のニーズがある間に、多少価格が低くなっても、早々に売り切ってしまおう」という心理が売り手側に起きやすくなるということで、ロイヤルズがそんな状況だという。
すでに16年オフにウェイド・デービスをカブスに、ジャロッド・ダイソンをマリナーズにトレードで放出している。
それに加え今季終了後にはアルシデス・エスコバー、マイク・ムスターカス、ロレンゾ・ケイン、エリック・ホズマーらがFAとなる。
年俸調停を1225万ドル回避した主砲ホズマーは、シーズン中の大型再契約が注目されるが、代理人は敏腕スコット・ボラス氏でマーケットが小さく資金の少ないロイヤルズでの残留は、一筋縄ではいかないかもしれない。