MLB メジャーリーグ物語

海を渡ってMLBで活躍する日本人メジャーリーガーたち

首位アストロズのエース、ダラス・カイケルが4月を無傷の5勝

 

ダラス・カイケルが4月を無傷の5勝

 

チームのコアとなる若手に補強で経験豊富でリーダーシップに優れるベテランを獲得。上手くミックスさせた戦力でア・リーグ西部地区の首位を走るヒューストン・アストロズ

 

そのアストロズで、最も懸念された先発ローテーションだが、ここまでMLB全体で6位と好調。その中心はダラス・カイケルだろう。

 

30日(日本時間5月1日)の試合では、地元でオークランド・アスレチックス相手に7回2/3を3安打、2四球、9奪三振、1失点で無傷の5連勝を飾った。

 

4月は5試合すべてで7回以上、自責点2以下のハイ・クオリティスタート。防御率も1.21、WHIP0.81の活躍。おそらくリーグの月間MVP は間違いないだろう。

 

29歳のカイケルは、15年に2位のデービッド・プライスに40ポイント以上の差をつけてア・リーグサイ・ヤング賞投手に選出された。

 

33試合・ア・リーグ最多の232.0イニング投げ、リーグトップタイの2完封勝利を含む20勝を挙げて最多勝のタイトルを獲得。WHIP1.02もリーグトップであり、ほか216奪三振はリーグ5位だった。チームの10年ぶりのポストシーズン進出をけん引した。

 

16年は26試合で、防御率4.55、9勝12敗と振るわなかったが、今季は15年のベストシーズンを思わせる快投が続けている。

 

13年のスプリングトレーニングで、ツーシームを習得したとされており、今季もゴロとフライアウトの比率が2.41という典型的なグラウンドボール・ピッチャーだ。

 

このタイプは、シンカーのように速く沈む球種で芯を外す投球スタイルの投手が多いが、カイケルは、ツーシーム主体にカッターやチェンジアップ、スライダー、カーブといった多彩な変化球で的を絞らせないタイプだ。

 

肩に不安を抱えているという記事を読んだことがあるが、ヘルシーなら15年同様、20勝近い勝ち星で不安視された先発ローテの核として活躍するだろう。

 

 

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