ナ・リーグの覇者を決める西部地区優勝のドジャースと中部地区優勝のカブスのナ・リーグ優勝決定シリーズ(NLCS)第5戦が現地20日、ロサンゼルスのドジャースタジアムで行われ、カブスが8対4で勝利。対戦成績を3勝2敗としてワールドシリーズ進出へ王手をかけた。
この試合、中4日で先発したドジャースの前田健太は、4回途中、3回2/3を投げて3安打1失点、6奪三振で降板した。
前田は、第2戦、第3戦で沈黙し、第4戦で13安打10得点と火がついたカブス打線の勢いを止めることができなかった。
レギュラーシーズンでは、チーム最多の16勝(11敗)を挙げるなど、地区制覇に大きく貢献したが、ポストシーズンは、3度目の先発で、LCS第1戦の4イニングが最長。今回は4イニングも持たないマウンドだった。
これでPOは、防御率6.75。この日も初回は、6人の打者に対して、5人の打者で初球ボール。いつものようにストライクを先行する制球力が影を潜めた内容だった。
短期決戦は、どのチームも早めの継投策で総力戦になる。そのため、最低でも4回無失点、または、相手に先取点を与えないのが先発投手のミッションになる。
3試合で平均3・4イニング。自責点8、被安打8、与四球7、WHIP1.78は、レギュラーシーズンの1.14に比べ明らかに誤算だった。