クリーブランド・インディアンスは現地19日、敵地でトロント・ブルージェイズとア・リーグ優勝決定シリーズ(ALCS)第5戦を行い、3対0で勝利。シリーズの対戦成績を4勝1敗とし、1997年以来、19年ぶりとなるワールドシリーズ進出を決めた。
NBAクリーブランド・キャバリアーズが今年6月にリーグ優勝を果たすまで、50年以上もメジャースポーツのタイトルから遠ざかっていたオハイオ州のクリーブランド。
今季のインディアンスは、球団記録となる14連勝を記録するなど、キャバリアーズの勢いを受け継ぐ形で快進撃を続けたが、途中、先発のカラスコやサラザールなどが故障で離脱。
外野手もマイケル・ブラントリー外野手がシーズン絶望。アブラハム・アルモンテ外野手も薬物規定違反のためプレーオフ出場禁止の制裁が科されたが、8月31日に36歳のココ・クリスプ外野手をアスレチックからトレードで獲得。
そうした補強も功を奏し、走・攻・守のバランスのとれたスモールベースボールで、レッドソックスやブルージェイズといった重量打線相手に勝ち上がった。1948年以来の世界一を目指す。
テリー・フランコーナ監督は、「我々はいつも言っていた。もしこのチームで成し遂げることができたら、それはとても特別なものになるだろうと」と家族のように親しいというメンバーでのリーグ制覇に喜びをあらわにした。
シリーズMVPには、この試合でも6回途中から登板し、2回2/3を1安打無失点に抑えた中継ぎ左腕アンドリュー・ミラーが選ばれた。
ミラーは、今季途中にヤンキースからトレードで加入。セットアッパーとして、勝利した全4試合に登板し計7回2/3を3安打、14奪三振、無失点。ゲームの終盤を支配する活躍で3ホールド1セーブを記録していた。
なお、インディアンスは、6回目のワールドシリーズ(WS)進出だが、25日に球団史上初めて本拠地でWS初戦を迎え、シカゴ・カブスかロサンゼルス・ドジャースのどちらかと対戦する。