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岩隈久志、ようやく1勝!「ディフェンスが助けてくれた」

シアトル・マリナーズ岩隈久志投手が現地3日、敵地で行われたオークランド・アスレチックス戦に今季6度目の先発。

 

7回を被安打4、与四球2、奪三振3、1失点、今季3度目のQSで、今季初勝利(1勝3敗)を挙げた。

 

岩隈久志 初勝利

 

 

マリナーズは8対2で勝利し、2011年6月以来の6カード連続の勝ち越しを決め、ダルビッシュのレンジャーズを抑えて首位にたった。

 

 

アスレチックスは1番バーンズ、3番レディックなど、対岩隈3割以上の打者がいる手ごわいチーム。

 

しかし、岩隈が塁上を賑わせたのは2回のみ。それ以外は初回から低めに球を散らす好調時の球筋で3者凡退の山を築いた。

 

6回は先頭バーンズにレフト前に運ばれ、ラウリーにはシフトの逆を突かれる形でセンター前へのタイムリーを浴びピンチを迎えたが、1死一塁となってから、デービスのセンターに抜けそうな際どい打球を遊撃手マルテの好捕、華麗なバックトスから二塁カノとのコンビでダブルプレーに仕留め、失点1で切り抜けた。

 

すると7回に青木宣親外野手のタイムリーで1点を追加。続く8回にはカイル・シーガー三塁手が6号3ランを放ち岩隈を援護した。

 

岩隈は7回を投げきって、88球(ストライクは56球)。先発投手の1試合ごとの貢献度を図る指標GScは66で、まずまずスコアをマーク、防御率4.03となった。

 

岩隈対策として各チームが低めの球に手を出さなくなってきている。そのため岩隈は、これまでに比べてやや高めのボールを投げ込むシーンが多く、そこを捉えられて岩隈を苦しめている。

 

岩隈は、「求められている投球が、その都度できた。何度か守備に救われる場面もあった」と通訳を介してコメント。「試合の序盤から危機を招いたが、本当にディフェンスが助けてくれた」と仲間への感謝を口にした。

 

マリナーズは岩隈の今季初勝利で先発ローテーションの5人全員が勝利を挙げたことになる。