シアトル・マリナーズの岩隈久志投手が現地9日、敵地で行われたオークランド・アスレチックス戦に今季29試合目の先発登板。
7回途中、2失点のクオリティスタートで、メジャーキャリア最多に並ぶ15勝目(11敗)を飾った。
MLB2016
シーズン15勝は2014年と並ぶ自己最多タイ。日本人投手で15勝以上を複数回記録したのは、野茂英雄(ドジャース)の3回、松坂大輔(レッドソックス)の2回に次ぐ3人目。メジャー通算62勝36敗。日米通算169勝105敗。
ストライク先行でゴロアウト8、フライアウト2という岩隈のスタイルが戻った。序盤は走者を背負ったが、4回まで二塁を踏ませず。速球とスプリットのコンビネーションでアスレチックス打線を攻めた。5回に1失点、7回にも1点を失ったが、青木宣親の今季2号ソロなどで打線が援護。
6回2/3を投げて102球(ストライク70)、7安打、5奪三振、1四球、2失点(自責2)で白星を手に入れた。
地元紙「タコマ・ニューストリビューン」電子版によれば、岩隈は「先発投手は5日に1度しか投げられないけど、自分が先発する日は、持てるものすべてを出し切りたい。今日は全力を出し尽くしたと思う」とコメントしている。
防御率3.96、WHIP1.29はこれまでの平均より悪く、BB/9もこれまでの1.79を上回る1.95とスタッツ的には気になるところだが、ローテーション1番手のフェリック・ヘルナンデスなどが故障離脱した今季その先発陣を岩隈が支えたのは事実だ。
彼の安定感は絶賛してあげてもいいだろう。2013年以来のシーズン200イニングも見えてきた。