広島が25年ぶりのリーグ優勝!
優勝へのマジックを1としていた広島が巨人に逆転勝ちし、25年ぶり7度目のリーグ優勝を果たした。
チームを率いて2年目の緒方孝市監督(47)は、ナインの手で7度、宙を舞った。そして復帰して2年目41歳の黒田博樹投手、39歳の新井貴浩内野手も、緒方監督に続いて胴上げされた。
ふたりの目には大粒の涙が光っていた。
ともに2008年にチームを離れ、黒田はメジャーのドジャースやヤンキースで、新井は阪神で7シーズンを主力としてプレーした。
そして同じく2015年に復帰した。チームの精神的支柱として、そして貴重な戦力として、チームを頂点に導いた。
黒田は万全の状態でない中、マウンドに立ち続けた
優勝を決めたこの試合でも6回3失点と粘り強く試合をつくり、9勝目を手にした。新井は現在リーグ最多の98打点を挙げ、何度もチームを勝利に導いた。
ともに日本で頂点に立つのは初めて。悲願を、プロ野球人生のスタートとなった広島カープで手にした。育ててくれたプロ野球選手としての原点の地に戻って栄光をつかんだ。
胴上げされる前、2人は号泣しながら固く抱き合った。ふたりの思いが、そのシーンに表れていた。