MLB メジャーリーグ物語

海を渡ってMLBで活躍する日本人メジャーリーガーたち

岩隈久志と田中将大のマッチアップは田中に軍配、青木宣親は2安打

 

現地24日、マリナーズのホーム、シアトルで行われたマリナーズヤンキースの今季最終戦は、7回を無失点に封じたヤンキース田中将大が、6回3失点のマリナーズ岩隈久志に投げ勝ち、元楽天エース対決に2連勝した。

 

試合は5対0でヤンキースが勝利。この3連戦をを1勝2敗としている。

 

13回目の日本人スターター(先発投手)対決。岩隈と田中の4月17日以来の今季2度目のマッチアップ。

 

ヤンキース田中将大は、毎回安打許す序盤のピンチを切り抜けて7回を106球(69ストライク)、6安打、無失点、5奪三振、1四球のハイクオリティスタートで、11勝目(4敗)を飾った。

 

これまで4勝の得意なマリナーズが相手とはいえ、落ち着いたフィールディングなどエースらしいマウンドさばきが印象的だった。

 

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一方の岩隈は、8月の通算成績16勝6敗、防御率2.74だったが、売り出し中のヤンキース若手に足をすくわれた内容だった。

 

初回に先週の週間MVP、新人捕手サンチェスに左翼2階席まで届く特大アーチを献上。2回にも相手の巨漢ジャッジにデッドボール。それ以降、ボールが中に入り連打され、新人オースティン一塁手の適時打で2点目を許した。

 

結局、この2回に費やした球数27球が大きく響いた。

 

4回に1死満塁からガードナーに右犠飛を打たれて3失点目。

 

ヤンキース打線にファウルで粘られ、球数がかさむ苦しい展開となったが、なんとか岩隈らしい粘りのマウンドで6回を100球(66ストライク)、6安打、3四死球、3失点(自責3)のクオリティスタートだった。14勝9敗、防御率3.78、WHIP1.27。

 

これで、今季157イニングスと「162」の規定投球回数に迫り、2013年以来のシーズン200イニングス登板も見えてきた。疲れのたまるシーズン終盤だが、故障のない事を祈りたい。

 

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しかし、ワイルドカード争いを続けるマリナーズにとっては痛い敗戦だった。

 

なお、「1番レフト」で先発したマリナーズ青木宣親は、3回に田中からレフト線に二塁打を放ち、8回にも三塁内野安打を決め、4打数2安打で今季24度目、8月は6度目のマルチ安打で、打率を.268とした。

 

また、今日の勝利でヤンキースのジラルディ監督が球団史上6人目の監督として800勝を記録している。