MLB2014 GAMEDAY
負傷を乗り越え 勇気をくれた10勝!!
マリナーズの岩隈久志は、ホームでのホワイトソックス戦に今季19回目の先発。
7回を散発の被安打5、失点1の安定感で、10勝目(6敗)を挙げた。これで2年連続の2桁勝利となった。
前回の岩隈は、スライダー28%、スプリッター22%。この2種類で50%の投球内容。低め中心の制球したボールをタテとヨコの変化で配給し、そう簡単には打ち崩せない内容だった。
初回は2死から現在ア・リーグの本塁打と打点の2冠王、ルーキーの3番アブレイユにレフト前ヒットを許すが、4番のアダム・ダンをボテボテのキャッチャーゴロに打ち取る。
2回から5回まで毎回ヒットを許すものの要所を締める粘りのピッチング。3回には先頭の9番ニートが内野安打で出塁するが、1番ガルシアの打席で三振ゲッツー。
4回もテンポ良く、3番アブレイユ、メジャー初ホームランを打たれた4番のアダム・ダンを簡単に打ち取ったが、続く5番ビシエドへ投じた初球がやや甘く入り、ライトスタンドへ運ばれ先制点を許してしまう。
しかし、5回裏。ここまで好投を見せていたタイガース先発のホゼ・キンターナが、先頭の6番デノーフィアを四球で歩かせる。
続く7番モリソンは簡単にサード後方へ打ち上げてしまうが、これをギラスピーが落球。動揺したキンターナに対し、岩隈の女房役8番ズニーノが、ライトスタンドへの18号3ランを放ち、マリナーズが一気に逆転。
この回、マリナーズはさらに1点を加えて4-1とリードを広げた。
ズニーノの18号は、1990年以降のマリナーズ捕手のホームラン記録としては、2006年の城島と並ぶ2番目の記録。1番が2011年のオリーボの19本だから、球団記録を更新するかもしれない。
3点のリードをもらった岩隈は6回、7回と三者凡退に打ち取り、7回を投げきって2失点のハイ・クォリティースタート(7回以上を自責2以内)でマウンドを降りた。
防御率 | 試合数 | 勝利 | 敗戦 | セーブ | 投球回数 | 奪三 | 自責点 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
2.86 | 19 | 10 | 6 | 0 | 132 1/3 | 104 | 42 |
岩隈は、90球を投げてストライクは66球、これで防御率は2.86。今季19回の登板で11度目のハイ・クォリティースタート(57.9%)、13度目のクォリティースタート(6回以上を自責3以内、68.4%)となった。
2012年 9勝5敗
2013年 14勝6敗
2014年 10勝6敗
これで、マリナーズは4連勝で61勝54敗。プレイオフの2つ目の席を争う好位置につけている。