サンフランシスコ・ジャイアンツは、ワシントン・ナショナルズからフリーエージェント(FA)となっていたデナード・スパン外野手と3年総額3100万ドルで契約した。
MLB契約情報
ジャイアンツは青木宣親とマーロン・バードのオプションを行使しなかったことによってできた外野手の空枠をメジャーキャリア9年目の中堅選手で穴埋めすることになる。
スパン外野手に関してはカンザスシティ・ロイヤルズが、今オフにFAとなるアレックス・ゴードン外野手の代役として獲得を検討していると「CBSスポーツ」などが昨年末に報じていた。
2月27日に32歳になるスパン外野手は昨季、3月に腹直筋の手術を受けて開幕から出遅れると、シーズン中も度重なるケガに悩まされ、61試合の出場で打率.301、5本塁打、22打点にとどまった。
しかし、今季はヘルシーな状態で開幕を迎えられる見込みであると判断したジャイアンツは、8年間のキャリア通算で出塁率.352、長打率.395をマークしている実績を買って契約に至った。ジャイアンツでは昨季、青木宣親(マリナーズ)とアンヘル・パガン外野手が務めた1番打者として起用されるものと見られている。
キャリア通算では打率.287、出塁率.352、長打率.395という成績で、出塁率の高いコンタクトヒッタータイプという評価で、三振も少なく、ナショナルズ在籍の3年間の三振率は10.5%というナショナルリーグで5番目に低い数字だったという。
守備はセンターでの起用になるものと思われ、守備に不安を抱えるアンヘル・パガンをレフトにコンバートして守備力をアップグレードする。
青木の残留が、コスパ的にも良かったように思うが、先発ローテーションの再構築が最優先課題だったチーム事情が影響して青木との再契約には至らなかった。
ジャイアンツは今オフ、ジョニー・クエト投手を6年総額1億3000万ドル、ジェフ・サマージャ投手を5年総額9000万ドルで獲得。
さらに、ブランドン・クロフォードの契約延長7500万ドルとこのデナード・スパンの3100万ドルなど、合計で3億2600万ドル(118円レートで約385億円)余りを投資した事になる。