MLB メジャーリーグ物語

海を渡ってMLBで活躍する日本人メジャーリーガーたち

岩隈6日に復帰登板。チームの低迷を受けてトレード説も浮上

 

右広背筋の痛みでわずか3試合の先発でDL入りしたマリナーズ岩隈久志は、6日のタイガース戦(日本時間7日午前11時10分開始予定)で先発に復帰する。

 

岩隈は今季3試合で0勝1敗、防御率6・61の成績。

 

右広背筋を痛めて4月下旬にDL入りした岩隈は、6月20日にマイナー公式戦でのリハビリ登板を開始した。

 

3度目の登板だった同30日は3Aタコマで5回2/3を1失点と好投し、戦列復帰へGOのサインが出た。

 

しかし、ここに来て7月末のトレード期限までに岩隈も放出される可能性があると「ニューヨーク・ポスト」が報じている。

 

この手の憶測は、毎年、トレード期限が迫るにつれて様々なものが飛び交うものだが、ここでも何度か紹介したように、2014年シーズンは、13年ぶりのポストシーズン進出にあと一歩のところまで迫ったシアトル・マリナーズは、2年連続の積極補強に打って出た。

 

記事の趣旨は、問題が岩隈らの投手陣にあるのではなく、費用対効果の出ない打撃陣にあると指摘している。その結果、黒星先行で地区4位に低迷、5日の時点で首位のアストロズと10ゲーム差まで離されている。

 

マリナーズは、2013年にヤンキースからロビンソン・カノ二塁手と総額2億4000万ドルの10年の長期契約を結び、今季開幕前にはスラッガー、ネルソン・クルーズ外野手と総額6800万ドルの複数年契約を結んだ。

 

さらにはオースティン・ジャクソン外野手、マーク・トランボ外野手、セス・スミス外野手、リッキー・ウィークス外野手を次々に獲得し、得点力不足の解消に大型補強で取り組んだ。

 

しかし、これまで何度も経験したようにFA補強の失敗で、得点力不足は解消されず、今季ここまで低調な成績が続いている。

 

記事では2日時点の1試合平均得点3・42がメジャーワースト2位、球団史上ワースト2位というデータも紹介。「マリナーズは出塁できない。出塁率.293はメジャー最悪の成績だ」と言及している。

 

現在マーリンズで30打席連続ノーヒット中でマリナーズのレジェンドでもあるイチロー外野手の復帰の可能性を、地元メディアも報じたほど。マリナーズ打線は大きな問題を抱えている。

 

マリナーズのジャック・ズレンシックGMは更迭危機にある。彼は認めたくないだろうが、彼の今季限りで契約満了となる選手、ジャクソン、岩隈久志、フェルナンド・ロドニーは放出候補となる。彼はトランボやクルーズの放出も考えるかもしれない」

 

巨額資金を投じたものの結果の出ない現状で、マリナーズが来季の巻き返しに向けて方針転換をする可能性を報じている。