以前に紹介しました川崎宗則の開幕ロースターが気になります。トロント・ブルージェイズで迎える3年目の春、川崎は、厳しいノン・ロースター・インバイティーというマイナー契約から今季も挑戦しています。
黒田の“男気”がスポーツ界を席巻していますが、川崎も日本球界からの好条件のオファーを断って最高峰のリーグで挑戦しています。
開幕25人枠に入るには、ご存知のように40人枠に登録されている事が最低条件です。「メジャーリーグの厳しい春」という記事で紹介しましたが、川崎はマイナー契約というカテゴリーの選手で、40人枠の外にいます。
毎年70人を超える選手でスプリングトレーニングが始まり、1ヶ月で25人に絞られるという厳しい世界。インバイティーからは、1人も残れないという現実もあり、昨年も和田、松坂、そして川崎が招待されたものの開幕はマイナーで迎えました。
今日のブルージェイズはアストロズとの遠征試合。しかもナイターです。こちらが先発メンバーです。 pic.twitter.com/4t7Lpthynr
— 菊地 慶剛(靖) (@joshkikuchi) 2015, 3月 30
川崎のおかれた状況は?
現場で取材する記者のブログでは、ドラベック投手がウェーバーにかけられホワイトソックス移籍が決まりました。現在ブルージェイズの40人枠には38選手が登録されています。
2枠が余っている状態です。また故障のため長期離脱を余儀なくされた選手が出た場合その選手を、「60日間故障者リスト」に入れれば、余分に選手を40人枠に登録できる制度があります。
キャンプ中にストローマン投手が前十字じん帯断裂で今シーズン中の復帰は絶望的な状況なので、彼の60日間故障者リスト入りは確定しており、ブルージェイズは現時点で招待枠から3選手を新たに登録できる状況にあります。
しかし、2枠はストローマン、ドラベック両投手の穴埋めに使われ、残りの1枠は内野手でタイガースから獲得したトラビス選手がオープン戦で期待以上の活躍をみせ、今や先発二塁手の座が確実視されているということです(すでにギボンズ監督もそれを認める発言をしています)。このトラビス選手も招待枠です。
この事から、川崎は昨年同様、きわめてメジャーに近い位置でのマイナー(3A)選手という扱いになるものと予想されています。
しかし、川崎のどこでも守れるユーティリティプレイヤーとしての貢献度、ゲームの流れを読むセンス、何よりもチームを明るくするムードメーカーとしての存在感、地元での人気、この春の好調さなどを考えると開幕ロースターに残る可能性も見えてきます。
もし、トロント3年目で川崎が開幕ロースターに入れば画期的なことです。ギボンズ監督は、現地31日に発表するということですが、川崎の挑戦を期待しながら開幕を迎えたいと思います。
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