日本では「春季キャンプ」と表現されているが、それに相当するメジャーリーグの全30球団のスプリング・トレーニング開始日が公表された。
厳しい生き残りを掛けた春の戦い
メジャーの場合、投手と捕手の「バッテリー組」とそれ以外の野手による「野手組」に分かれており、先に「バッテリー組」から始まってノン・ロースター・インバイティー(NRI)というカテゴリーの選手も含めた全選手がそろってスタートするのは週間ほど遅れるのが通常のパターンだ。
ここから厳しい生き残りを掛けた春の戦いがスタートする。最初は60人から70人ぐらいの大所帯からスタートし、ふるいにかけていく。40人枠とそれ以外の若手、NRI選手たちだが、毎週毎週ロッカーが開いていく何とも言えない競争社会だ。運も左右される。
NRIから40人枠に入れるのは、ほんの1人か2人。思いだすのは、2005年にマイナー契約でドジャースのNRIで参加した中村紀洋。彼もダメだった。2014年の松坂大輔(メッツ)もスプリング・トレーニングでそこそこの結果だったが残れなかった。川崎宗則もブルージェイズやカブスでシーズンインの前日まで残ったが昇格できなかった。
契約の分厚い壁があって枠を開けるのも入り込むのも大変だ。
各球団のスプリング・トレーニング開始日
インバイティーとは「招待選手」という優越的なニュアンスではなく、参加を許可された「枠外参加選手」という捉え方をした方が良いとメジャーに詳しい豊浦彰太郎氏は以前に紹介していたが、その通りで「枠外選手」と明確にした方が分かりやすい。
メジャーでのヒエラルキーは厳しいが、中には2006年にドジャースのキャンプに参加し、そこからオールスター選手まで登りつめた斎藤隆や、2010年にメッツで10勝を挙げた高橋尚成などは、いずれもインバイティーから成功を勝ち取った例だ。
日付はすべて現地時間。バッテリー組/チーム全体の順に表示
オリオールズ 17日/22日
レッドソックス 18日/22日
ヤンキース 17日/22日
レイズ 18日/23日【筒香嘉智所属】
ブルージェイズ 18日/22日
ホワイトソックス 17日/22日
インディアンス 18日/22日
タイガース 17日/22日
ロイヤルズ 17日/22日
ツインズ 19日【前田健太所属】/23日
アストロズ 18日/22日
アスレチックス 17日/22日
レンジャーズ 17日【有原航平所属】/22日
ブレーブス 18日/23日
マーリンズ 18日/23日
メッツ 19日/22日
フィリーズ 17日/22日
ナショナルズ 18日/23日
カブス 17日/22日
レッズ 18日/22日【秋山翔吾所属】
ブリュワーズ 18日/23日
パイレーツ 17日/22日
カージナルス 17日/22日
ダイヤモンドバックス 17日/22日
ロッキーズ 18日/23日
ドジャース 18日/23日
ジャイアンツ 17日/22日
▽Information source
https://news.yahoo.co.jp/byline/toyorashotaro/20160217-00054484/
http://www.mlb.jp/category/news/