MLB メジャーリーグ物語

海を渡ってMLBで活躍する日本人メジャーリーガーたち

田中将大、速球派からの脱皮?今季は2シーム主体のスタイルに

 

すでにお伝えしたとおりヤンキース田中将大が、今オープン戦3試合目の先発で、4回2/3、4安打3失点(自責2)7奪三振でした。打者18人に対してほぼ予定通りの59球を投げました。

 

田中はこれでオープン戦トータル10回1/3、防御率1.74、自責点2、12奪三振という内容です。

 

試合後、MLB.comの記者ブライアン・ホックがその投球内容に対して4シームとスプリット(フォーク)の投球スタイルから2シームの向上に取り組んでいることに注目しています。

 

 

BrooksBaseball.netによれば昨シーズンの田中は、平均速度92.74マイルの4シーム(ストレート)を426球(21.34%)投げました。これに対して平均91.44マイルの2シームは389球(19.49%)。

 

この春は球速88マイルから90マイルのボールが多く。それは、打たれた球は4シームが多かったという昨年のデータを踏まえて2シームの向上に取り組んでいるからだという。

 

田中は「私は毎時95マイルを投げられる投手じゃない。それは多分、試合の中で一度か二度ぐらい。そのことを考えると球速は、このぐらいでOKだ」とコメント。「やはり去年、フォーシームを数多く打たれていたので、ツーシームでボールを動かして、(バットの)芯を外していきたいなという狙いはあります」。

 

メジャーで5年連続10勝以上をマークした黒田博樹は、パワーに勝るメジャーの打者相手に“フロントドアの2シーム”を習得してメジャーリーガーたちを翻弄しました。田中も4シームとスプリット主体というスタイルから、2シームでボールを動かして早めに打者を打ち取っていく配球パターンに変えるということでしょうか。

 

同記者のレポートによればジラルディ監督は、田中の次の登板では75球を投げさせる予定で、シーズンの最初は90球をめどに考えているという。順調に行けば現地4月6日の開幕戦のマウンドを彼に託すシナリオだが、そこまでは公式発表していない。

 

 

記事参考:

 

http://m.mlb.com/news/article/114857902/yankees-pitcher-masahiro-tanaka-working-on-improving-two-seamer