すでにお伝えしたとおりヤンキース田中将大が、今オープン戦3試合目の先発で、4回2/3、4安打3失点(自責2)7奪三振でした。打者18人に対してほぼ予定通りの59球を投げました。
田中はこれでオープン戦トータル10回1/3、防御率1.74、自責点2、12奪三振という内容です。
試合後、MLB.comの記者ブライアン・ホックがその投球内容に対して4シームとスプリット(フォーク)の投球スタイルから2シームの向上に取り組んでいることに注目しています。
Masahiro Tanaka is working on his two-seamer. Yes, he can get even better: http://t.co/0lniVydtaZ #SpringTraining pic.twitter.com/jJHeNM7UWz
— MLB (@MLB) 2015, 3月 26
BrooksBaseball.netによれば昨シーズンの田中は、平均速度92.74マイルの4シーム(ストレート)を426球(21.34%)投げました。これに対して平均91.44マイルの2シームは389球(19.49%)。
この春は球速88マイルから90マイルのボールが多く。それは、打たれた球は4シームが多かったという昨年のデータを踏まえて2シームの向上に取り組んでいるからだという。
田中は「私は毎時95マイルを投げられる投手じゃない。それは多分、試合の中で一度か二度ぐらい。そのことを考えると球速は、このぐらいでOKだ」とコメント。「やはり去年、フォーシームを数多く打たれていたので、ツーシームでボールを動かして、(バットの)芯を外していきたいなという狙いはあります」。
メジャーで5年連続10勝以上をマークした黒田博樹は、パワーに勝るメジャーの打者相手に“フロントドアの2シーム”を習得してメジャーリーガーたちを翻弄しました。田中も4シームとスプリット主体というスタイルから、2シームでボールを動かして早めに打者を打ち取っていく配球パターンに変えるということでしょうか。
同記者のレポートによればジラルディ監督は、田中の次の登板では75球を投げさせる予定で、シーズンの最初は90球をめどに考えているという。順調に行けば現地4月6日の開幕戦のマウンドを彼に託すシナリオだが、そこまでは公式発表していない。
記事参考: