この日もプレートの立ち位置を一塁寄りに変更する新スタイルで結果を出した。
田中将大が7回完封で3勝目
ヤンキース田中将大投手は、現地27日、敵地でのレイズ戦に先発し、7回を投げて2安打零封で、今季3勝目を飾った。
立ち上がりから4イニングは完璧だった。46球。初めてのランナーは5回だった。
味方打線が3点を先制してくれた直後の6回は、2死からガイヤーに右翼への二塁打を許した後、暴投で2死三塁。だが、ここでも落ち着いた投球でスプリットを打たせ、投手ゴロに打ち取った。
RECAP: @AROD, @carlosbeltran15 blast homers to back Tanaka’s stellar start in #Yankees win. https://t.co/L1MfXhdLMOhttps://t.co/mdOZw4LU48
— New York Yankees (@Yankees) 2016年5月28日
7回は再び3者凡退に締めくくり、82球を投げて53ストライクで降板。中継ぎミラー、イエーツ、チャップマンとつなぎ、ヤンキースは4対1で勝利。田中のERAは2.89まで回復した。
前回、34日ぶりの2勝目から2試合連続で結果を出した。軸足の右足をかけるプレート位置を、これまでの三塁側から中央へ移動。前回からは、さらに一塁側へ移して球筋をアレンジした。
日刊スポーツの記事では、打者の内角へのスライダーは、これまでの三塁側よりも角度がないため、ストライクゾーンに投げづらくなる。「今までの軌道とは違うので、しっかりとイメージを持ちながら投げることが必要かなと思いました」という田中のコメントを載せていたが、左打者のフロントドアの2シームは効果的で、右打者にも2シームが、シンカーというよりシュート気味に食い込むように見えた。
もちろん好投の理由はそれだけではない。中5日のローテーションはいつも紹介されているようにERA1点台。打線のランサポートもこれまでは無かったが、1割台だった打率のロドリゲスにも693号やベルトランにも一発が出た。
レフトのガードナーやセカンドのカストロの好守備も田中を支えた。開幕投手同士のエース対決は、見ごたえのある投手戦だった。