雨天順延になっていたオリオールズ対レッドソックス戦は現地2日(日本時間3日)、フェンウェイパークで開催され今季からレッドソックスに移籍した澤村拓一が開幕戦の3点ビハインドの場面で登場した。
これがメジャー移籍初登板となった澤村は、レッドソックスの5人目として9回から登板、打者3人に21球(ストライク13球)をなげて無安打無得点、奪三振1をマーク。
澤村のスプリットに田中の時と同じ表現の「nasty」
澤村の全21球は最速95.8マイルのフォーシーム11球と91マイルから93マイルのスプリット4球、83マイル~84マイル台のスライダー6球を投じたが、レッドソックスの球団ツイッターでは、澤村の初奪三振のシーンを「厄介な、気持ち悪い」という意味でよく使う「nasty」という表現でツイートしている。
First ML strikeout was a nasty one. pic.twitter.com/taVBaLAUNu
— Red Sox (@RedSox) April 2, 2021
澤村は最初の打者6番オースティン・ヘイズをカウント3-1からフロントドアのスプリット(93.3マイル)で三振に切り取ると次のマイケル・フランコを三塁ゴロ、フレディ・ギャビスにはレフト線へ二塁打を許したものの9番ペドロ・セベリーノを二塁ゴロに打ち取ってメジャー初登板を無失点で切り抜けた。
デイリースポーツなどが試合後のおオンライン会見を行い、澤村は夢の舞台に立った心境を「高揚感はありましたけど、ヘンな緊張感とかなく、すんなり試合に入れたと思う」と表現。「一人一人に自分のボールをしっかり投げ込むことだけに集中していました」と21球を振り返った。
「まだ僕のことを知らない打者の方が圧倒的に多いわけですから、自分のボールを疑うことなく、しっかり打者と勝負できたらなと思ってます」と謙虚に話した。