澤村拓一がヤンキースの強力打線を2回無安打、無失点に抑え込む好投でレッドソックスを勝利に導いた。
伝統のライバル対決でインパクトのある投球
澤村拓一は先発右腕ネイサン・イオバルディの後を継いで3点リードの7回裏から登場。2回29球を投げて被安打0、奪三振5、与四球1、失点0の好リリーフで今季4ホールド目をマークした。これで今季の防御率を2.78にした。
日本の剛腕が伝家の宝刀でねじ伏せた
伝統のライバル対決で存在感を見せつけた。気持ちの良いシーンだった。7回の三者連続三振は圧巻だった。
Hirokazu introducing himself to The Rivalry. pic.twitter.com/49AC8QWx5f
— Red Sox (@RedSox) June 5, 2021
澤村vs.ヤンキース打線
7回裏
ゲーリー・サンチェスをスプリッターで空振り三振
ブレット・ガードナーをフォーシームで見逃し三振
※この日最速97.3マイルを計測
DJ・レメイヒューをスプリッターで空振り三振
8回裏
ジャンカルロ・スタントン四球
アーロン・ジャッジをフォーシームで見逃し三振
ジオ・ウルシェラをスプリッターで空振り三振
グレイバー・トーレスをフォーシームでセカンドフライ
イマキュレイト・イニングが達成された
この試合ではレアな記録が達成された。
ヤンキース先発のマイケル・キング投手は4回表にイマキュレイト・イニング(=3者連続3球三振)を達成した。わずか9球でイニングを終えるというシンプルな記録だが、調べると達成者は少ない。
「immaculate inning」(欠点のないイニング)と呼ばれているが、1929年から52年までは一度もなかったが、球数をきにする近年では徐々に増えてきた。
今回も含め85人の投手が計90回記録しているが、それでもノーヒット・ノーランよりもレアな記録だ。
直近では2020年9月18日にインディアンスのザック・プリーサックがタイガース相手に記録した。
マイケル・キングは2019年9月にメジャーデビューした26歳で、この日がメジャー19試合目の若手。今季もマイナー登録で5月に昇格した無名に近い投手だ。
珍しい記録なので、ヤンキースが公式ツイッターで取り上げている。
Immaculate King 👑 pic.twitter.com/gomT58XBX6
— New York Yankees (@Yankees) June 5, 2021
さぞ剛腕の新人でも現れたのかと思いきや最速でも94マイル程度の投手で、ゴロを量産させるグラウンドボールピッチャーだというから不思議なものだ。
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