GAME DAY きょうの大谷翔平
現地11日(日本時間12日)は、日本人の先発3投手とリリーバー澤村拓一の4投手が登板した。
さて、その結果はどうだったのか?
大谷翔平は今季最高のピッチングを披露
エンゼルスの大谷翔平は、敵地でのアストロズ戦に今季5度目の先発登板で、今季3度目の投打での同時出場だった。そして終盤には右翼の守備に就いた
「投手で2番打者」として出場。その投球内容に注目したが、投手として自己最長となる7回88球(ストライク62)を投げて奪三振10、許した安打は4安打、失点1の快投だった。
この快投は、残念ながら後続のブルペン投手が捕まって1対5で敗北したが、投手カテゴリーの防御率部門では、大谷の防御率2.10はリーグ5位に相当する好成績だ。(規定投球回に達していないためランク外)
ア・リーグ防御率トップ10
2位:ダニー・ダフィー(ロイヤルズ) 防御率1.26
4位:マシュー・ボイド(タイガース) 防御率1.94
6位:タイラー・グラスノー(レイズ) 防御率2.37
8位:アーロン・シーバリ(インディアンス) 防御率2.91
9位:シェーン・ビーバー(インディアンス) 防御率2.95
奪三振率も14.03と高い水準をキープしている。
Shohei Ohtani brought the filth last night.
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— MLB Stats (@MLBStats) May 12, 2021
マドン監督の作戦
エンゼルスのジョー・マドン監督は試合後のインタビューで、1対1の8回裏から大谷を右翼の守備に回したことについて聞かれ、もう1イニング投げさせる考えについては「(そのプランは)なかった。7回で90球。そうする(8回も投げさせる)理由はなかった。彼は自分の仕事をした。もう1度、打席に立って、全てはうまくいった。だが、8回裏が機能しなかった」。
投手としては球数で判断。打者では9回の攻撃で大谷を打席に送って得点するシナリオを描いたが、8回に4失点した救援陣が誤算だったことを明かした。
大谷は打撃成績も各部門で上位
この日の大谷は4打数1安打、2三振。今季は打率.265、打点26、本塁打10、OPS.903。本塁打数はア・リーグトップタイ。打点では同9位タイ。盗塁数は同5位タイ。
菊池も好投、自己最高の11奪三振
マリナーズの菊池雄星もドジャース打線相手にメジャー移籍後自己最多の11三振を奪うなど7回途中まで投げて被安打6、失点3の力投で2勝目の権利を持って降板したが、リリーフ陣が逆転を許し今季2勝目はお預けとなった。
3試合連続でクオリティースタート(QS=6回以上、自責点3以下)を達成し、防御率は4.30となった。
前田は苦戦中
ツインズの前田健太は、5回87球、被安打4、失点3、奪三振3、与四球2の内容で、勝敗は付かず防御率5.08と本来の力が出ていない印象だ。
澤村は好リリーフ
レッドソックスの澤村拓一は、本拠地でのアスレチックス戦に1点ビハインドの8回から4番手としてリリーフ登板。
2イニングを被安打2、奪三振4で無失点に抑える好リリーフだったが、試合は2対3で敗れた。これで今季は14試合16.1回で奪三振21、防御率は3.31となった。