MLB メジャーリーグ物語

海を渡ってMLBで活躍する日本人メジャーリーガーたち

パ・リーグのアジア戦略 今シーズンから台湾と韓国メディアへニュースを提供

パ・リーグがまずアジアの中心リーグに

 

プロ野球NPBは将来を見据えて明確なアジア戦略を!

 

 パ・リーグ6球団がリーグ振興を目的に設立した共同事業会社パシフィック・リーグマーケティング(PLM)が、新たなファン獲得策の一環として、野球人気が高まっている台湾や韓国のテレビ向けに「ニュース用の試合の映像」を提供する。

 

 このことはプロ野球が単なる親企業の宣伝媒体としてではなく、スポーツビジネスのひとつとしてアジア市場開拓の最初の一歩として評価したいですね。

 

 MLBに大量のトップ選手が流出している現状を打破するためには、日米間のプロ野球の「経済格差」を埋めていく必要があるからです。

 

 その一歩として昨秋から進めていた交渉がまとまり、台湾のテレビ局3社と、今シーズンのパ・リーグの公式戦の映像を毎日、数分程度にまとめてニュース用に提供することで合意しました。

 

 また、韓国の代理店1社とも同様の契約を結び、地元のテレビ局にニュース用の映像を提供することになりました。

 

NPBの経営に携わる人たちの多くが、親会社から派遣されただけで野球に対する情熱には欠けている」という指摘は、数十年前からあります。私も大好きだった近鉄バッファローズがなくなってがっかりしました。近鉄、南海、阪急と在阪3球団が姿を消したので、スポーツビジネスの大変さは、身近なものとして感じます。

 

 パ・リーグでは、まずは、ニュース番組を通じて現地のファンの目をプロ野球に惹きつけて、将来的には中継映像やグッズの販売、さらには日本への観戦ツアーの企画などにつなげたていきたい考えです。

 

 そのためにも、島国根性を捨てて外国人枠を撤廃すべきで、もちろんメジャーリーグにはそんなものは存在しません。

 

考えてみてください、日本のプロ野球が「NO.1リーグ」になることを。

 

「アジアドリームチーム」が、福岡や横浜にあってもおもしろい。タイや台湾などアジア人やオーストラリア、もちろんアメリカからも選手が集まるようなプロ野球になれば、アジア各国への放映権料や集客も期待できる。

 

 世界的にはサッカーに押されていますが、10年後、20年後のアジア市場を考えて、アジアなら野球が一番のスポーツになれる余地はまだあります。