先日も紹介したが、日本選手として初となるメジャーリーグで30本塁打以上&30盗塁以上の「30-30」を3番目の速さで達成している大谷翔平が、日本時間6日のフィリーズ戦GAME1で34号ホームランをマークしている。
大谷翔平NEWS
右ひじのリハビリのために今季は打者に専念しているTWP(TWO-WAY PLAYER)大谷翔平だが、9日は試合が無かったので、34号ホームランとここまでの成績を振り返りたい。
大谷はホームでのフィリーズ戦に「1番・DH」で出場。3回に同点犠飛、5回には右翼線二塁打を打ち、8回にダメ押しの34号ホームラン。この日は、3打数2安打で2打点1盗塁の活躍だった。
スタットキャストによると、飛距離は384フィート(約117メートル)、打球速度は107.4マイル(約173キロ)を計測。
大谷にしては控えめな距離で、元同僚のブランドン・マーシュの上を超えて左中間の最前列に吸い込まれた。
フィリーズ戦は初アーチで、29チーム目となり、残りはカージナルスのみとなった。
Shohei Ohtani's 34th home run gives the @Dodgers a big insurance run. pic.twitter.com/AuMTeP9YyB
— MLB (@MLB) August 6, 2024
試合は5対3でドジャースが勝ったもののGAME2、3では敗北して首位対決を1勝2敗と負け越した。
なお、本題とは関係ないがGAME1から子供の感染症による入院でチームを離れていたフレディ・フリーマンが9試合ぶりに復帰し、「3番・一塁」でスタメンに名を連ねドジャースタジアムはフリーマンとその家族に対する温かい声援に包まれた。
大谷翔平、ここまでの打撃スタッツ
大谷は9日の時点で、440打数133安打の打率.302、34本塁打、81打点、32盗塁、出塁率.390、長打率.618、OPS1.008、rWAR5.9。
「40-40」を視界に入れた大谷だが、「三冠王」の可能性はどうだろうか?
ナ・リーグでは1937年のジョー・メドウィック(カージナルス)以後、80年以上にわたって三冠王が誕生していない。
ア・リーグでは5人いるが、それでも2000年以降は、タイガースのミゲル・カブレラだけ。
日本時間8月9日終了時点で、ナ・リーグの打撃3部門の上位は以下のようになっている。
ドジャースのデーブ・ロバーツ監督は今後の大谷の起用法についてムーキー・ベッツが打線に戻ってきても大谷を1番で起用する方針らしい。
大谷が「1番」で打席に立つ限り、ドジャースの出塁率の悪い下位打線から考えて「打点」は伸びにくい。「打率」も打席数が増えて、やや不利かもしれない。
打席数が増える1番という打順では、本塁打数だけにメリットがあるように感じる。
大谷の後半戦は19試合に出場して打率.278、7本塁打、11打点、OPS.929。前半戦がハイアベレージで基準点が高く、比較すれば見劣りする数字だが、大谷の打撃能力から考えても確率は収束するものと考えれば「打率」はアップするだろう。
ただし、どの打者も打率は日々変動するので予想しにくい。
果てしなく厳しい道のりだが、先発投手としてリハビリ中の選手が、この時点で「三冠王」の可能性が残されていること自体がクールだ。
8月~9月、リーグチャンピオンやワールドシリーズを目指すドジャースの戦いはより一層厳しさを増すだろう。
それらと共に打者専念の大谷翔平の打撃スタッツからも目が離せない。
▼打率
1 ルイス・アライズ(パドレス).303
2 大谷翔平(ドジャース).302
3 マーセル・オズナ(ブレーブス).299
4 ジュリクソン・プロファー(パドレス).298
5 アレック・ボーム(フィリーズ).296
6 ケテル・マルテ(ダイヤモンドバックス).295
▼本塁打
1 大谷翔平(ドジャース)34
2 マーセル・オズナ(ブレーブス)33
3 ケテル・マルテ(ダイヤモンドバックス)29
▼打点
1 マーセル・オズナ(ブレーブス)88
2 大谷翔平(ドジャース)81
3 ケテル・マルテ(ダイヤモンドバックス)80
▽記事一部引用